作用反作用の原理で、誰かを押したら、自分も同じだけの力ではね返される。
同じように、一度心が何処かへ偏ったら、次の恋愛で反対の方へ偏って、
バランスを取るような所が私にはある。そんな自分が、他人の目にどう映って
居るんだろう、と考える事も、しばしばあって、自分を客観的に見ようと
努力はするんだけど、本来主体である自分を客観視するのはやはり難しいのだ。
だからこそ、恋人として側に居てくれる人を鏡にして、その人が私を映して
くれたら良いのだけど、私と彼は、背中合わせにくっついているので、
その顔を正面から見る事が出来ない。ただ、背中から伝わる自分の反動を
頼りにして、進む以外ないのである。
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