仲の良い人の会話を聞くと、その内容が至極薄いことに気付く。誰かと話をしたいとき、ついつい話題を探してしまうけど、既に関係が出来ている人となら、話題などなくても、どうでもいい事で盛り上がる事が出来るのだ。仲が良くなればなるほど、会話は希薄になる。だけど、そこには難しい話の何倍もの何かが満ちていて、それがまた不思議で不思議で仕方が無いのだ。話したいことはたくさんあるのに、こんなこと話しても面白くないのか、なんて考えてしまうようなら、まだそれほどの仲ではないという事かも知れない。