幸せや不幸せって、まるで燐紛のようだと思った。知らない内に、幸せに触れて、指先に燐紛が付く。知らない内に、不幸せにも触れて、燐紛が付く。蝶の撒く燐紛。それは、知らない内に付いて、気付いた時には落ちなくて、気付かぬうちに、その指で色んなものに触れてしまう…。良いのか悪いのかは解らないけど。