一橋的雑記所
目次&月別まとめ読み|過去|未来
どうして素直になれないのかねえ。
「……もしもこの記憶が無かったら。憎んでいたかもしれない」
手と手が届く距離に在って。 何でその先に指を伸ばせないのかねえ。
「……私、もしかして、嫌われた?」
そんな筈は無いなんてでも。
「だから、僕にしておきなさいって」
教えてやらない。
怖かった。
「……泣いてるの?」
自分なんてどうでも良かった。
「どっか、痛い?」
腕の中、失われていく温度が怖かった。
「……綾ちゃん?」
ただ、それだけだったのに。
「本当は、どうしたい?」
分かる訳ない。 この気持ちは、自分のものですらない。 分かっているから。 これ以上は、側には、居られない。
なんでかな。
「あなたを守る、それだけでした」
いつからか真っ直ぐには見てくれなくなった。
「あなたに救われた、だから、でも」
違う。
「これ以上、此処に居る事が、あなたの為になるとは思えない」
そんな事無い。 あの時、泣いてたのは、私も同じ。 悲しい色の目。 この場所に、繋ぎ止めないと。 何処かへ行ってしまいそうで、怖かったのは、私。
「それは……最初から、間違っていたんです」
そうじゃない。 ちゃんと、見て。 私を、見て。 そこから始めれば良い。 それだけなのに。 何で、分からないのかな。 分かってくれないのかな。
何だかこう。 実写版のネギ先生の第4話見て。 昔書いてたオリジナルを思い出してみたり(え)。
流石に恥ずかしいんで。 ノーリアクション推奨で一つ(今更)。
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