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diary
2006年09月08日(金) だから、ベイビー
彼がどうしているか。それが不安の原因だ。とどのつまり、わたしにとって、彼がわたしを、非難していたり、失望していたり、疎ましく感じていたり、憤慨していたり、しなければそれでよかった。そう、だからたとえば、わたしたちのすべてがあの日感じていた、彼の精神的、体力的限界のせいで、彼がベッドの上にいること、死んだように眠ること、苦しむこと、もしくは、たとえ死んでいたとしても、それはわたしの不安材料には決してなることはなかったのだ。そう、わたしのことを、彼が考えていなければ、それだけでよかった。わたしが彼を煩わせる・・・・・・。わたしが彼に絶望される・・・・・・そんなこと、考えただけでわたしにはなにもなくなってしまう。
わたしは決してマゾヒストではない。だから、
「たとえ恨まれたって、彼の心のいくらかを、わたしが占めていられるのなら、そのほうが何倍もいいことか」
などという、穿ったことは考えられない。もちろん、過去、そんなことを考え、あるいは切望したことすらあったことは認めよう。でも、いまだにそれを持続させるには、わたしはきっと、歳をとりすぎた。それをするにはもう、気力も体力もない。そう彼と同じように。
だから。
だから、あなた。
だからあなたどうか、知らせてください。
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サキ
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