who's who Othello - 2001年06月10日(日) series Who's Who Othello Molineaux カタカナで書くとするならオテロ・モリノーとなるだろうか。トリニダードではthの発音はサ行というより、タ行に近い発音がなされる。シェイクスピアの「オセロ」もしくは「オセロゲーム」のオセロと同じ綴りなので、「オセロ」と表記してももちろん間違いではない。 彼と初めてあったのは、大阪、梅田のライブハウス、ロイヤルホースだった。確か1994年だったように記憶している。大阪のJazzmanに呼ばれてきているのだ。Jaco Pastorius の来日の際に彼のバンドメンバーとして初来日以来、たびたび日本を訪れ、大阪を中心にツアーをして帰る。彼のスケジュールを聞くといつも驚かされる。今月はヨーロッパ、来月は中近東、月末にマイアミに帰ってきて、そのままニューヨークとかなんとか。もうかなりいい年だと思うのだけど、よく動いてはる。 Jazzmanとして動いているスティールドラムプレイヤーとしては彼の名前を挙げないわけいかないだろう。カリプソを書いたり、スティールバンドをアレンジしたりもしてるのだけど、どれも趣味程度。というより演奏活動が忙しいので、そこまで気を入れることができないのだと思う。 Jacoのソロアルバム「ジャコパストリアスの世界」から参加しており、ワードオブマウスの日本公演や、live in モントリオールのビデオで初めてスティールドラムを目にしたという人も多い。何かとJacoのおまけの様に言われることが多いが、逆にJacoの死の直前、オテロをJacoがプロデュースして、アルバムが製作されようとしており、彼等のミュージシャンとしての親密な関係がうかがえる。このアルバムについてはCDのコーナーでまた書きたい。 Jaco以外にも、モンティ・アレキサンダー、アーマッド・ジャマールなど、多くのアルバムに参加しており、どの作品も見事で、おすすめというのができない。楽しいのが好きな方はモンティ、渋好みの方にはアーマッドぐらいしか、言えません。 おすすめならやはり彼自身のアルバム「It's About Time」でしょう。これについては明日の日記をご覧あれ。 トリニダード出身、マイアミ在住、年は還暦前後か。長身に丸坊主で、ベジタリアン。疲れているときはこわもてで、近寄りがたいが、基本的に人なつこくて親切。非常に神経が細かく、気のよくつく人だ。 使っているスティールドラムは、音の配置がオリジナルデザインのシングルテナー。(知り合いのチューナーに確認したところ、昔のスタイルで似たデザインのがあったのを知っていた。それをアレンジしたか、オテロのデザインが流れたかどちらかだろう)最低音はDで普通と変わらないが、最高音が確かBbかB、34音ほど音があった。あれはびっくりだった。 今年はまだ彼が来るという話を聞いていない。また確かめときます。 今日は、オテロ氏が 数十年の間、「スティールドラム」という名前で、この楽器を世界中で演奏してきたを敬い、スティールパンと呼ばず、スティールドラムと表記いたしました。 -
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