鍋をたたく...鍋男

 

 

シリアル - 2001年04月25日(水)

 僕はシリアル好きだ。最初に感動したのは輸入食材スーパーで売ってた紙パックの奴。牛乳パックをでかくして紙を分厚くしたようなパックだった。

 甘みがまったくついてなくて、バナナチップがまばらに入っている。あとはほんとに穀物の味と牛乳の味だけで食べる。シリアルを食べきって残ったミルクを飲むときもただの牛乳の味しかしない。輸入食材なのでだいぶ高かったけど、僕は一発でファンになった。レーズンのやらなんにも入ってないのやらいくつかの種類も試してみたけど、どれもうまかった。2年ほどはその店で買えたのだが、売れなかったのだろう、その後二度とそのシリアルを見ることはなかった。
 コープのとかケロッグのとか甘くないのはいくつか出てるので、試してみたけどあの穀物臭いうまさはちょっと特別な感じだった。

 ちょっと前に近所に無汁試料品(仮名)という名前の生活ブランド屋ができた。チャナ豆やら、トムヤムスープやらおもしろいものをおいているので、その店の食材売場は結構好きだった。
 うろうろしているとシリアルに会った。いくつかの縦長のプラスチックのタワーにシリアルが満載されていて、レバーを押すとざざーっと口から出てくる。自分で好きなだけ紙袋に入れるのだ。
 アメリカの映画館とか、ショッピングセンターで、ゼリービーンズを売っていたのを見たことがある。あれとおんなじだ。あの時は、ざかざかゼリービーンズが出てくるのを見ただけで、「もう、ごちそうさん」という気分だったが、今回は少しわくわく。

 ためしに買ってみたらこれがうまかった。そのままで食べたときの「ごつっ」っとした食感がいい。分厚さの問題だったのかな。牛肉食ってるアメリカ人の強靭なあごは、これぐらいの歯ごたえが欲しいのだろうか。あの最初に「輸入もんシリアル」を食べたときの感じにほぼ到達。

 意識の隅に置いていた「さがし物」がひょんな所で見つかるととてもラッキーな気分になるというお話。


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