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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2011年01月28日(金) ダイエット文化と摂食障害 この雑記の下に掲載しているニュース検索に引っかかった記事に、こんな記述がありました。
「若い女性がマスメディアの影響で痩せた体型を過剰に理想視するようになることが,拒食症などの摂食障害につながると言われる」
拒食や食べ吐きが起こる背景には、痩せた体型を理想とする文化があることは間違いがありません。しかし、摂食障害の原因をダイエット文化に求めてしまうと、解決策が見えなくなってしまいます。
先日の大河原先生の講演でも、「摂食障害はダイエットから始まるわけじゃない。今の自分が嫌いだからなる」と強調されていました。ダイエットには目標があるが、今の自分が嫌いなのには底がない、とも。
体重のコントロールは、今の自分が嫌いという状況を解消するための手段にすぎないのでしょう。人間のやることはしばしば「手段の目的化」を呼びますが、それはアルコールも拒食も似ています。
時にアル中は嫌いな状況から逃げようと遁走を試みます。しかし、世界中どこに逃げようと、自分だけは連れて行かねばなりません。その自分自身が世界で一番嫌いな相手だったりします。
解決には自分を好きになるしかないのでしょうが、「好きになれ」と言われてなれるものでもありません。そのための行動、努力が必要なのでしょう。回復という点では、アルコールだ摂食障害だと区別する必要はないように思います。
「自分がかわいい」「自分大好き人間」というのは、今の日本語としてあまり好まれない言葉かも知れませんが、それも大事な価値観でありましょう。
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