ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2011年01月26日(水) 尊敬する人 日本AAのA類常任理事をしてくださっていた大河原先生の講演を聴く機会に恵まれました。
講演のテーマは摂食障害についてでしたが、先生はアルコール依存症の治療歴が長いので、話はしばしばアルコールとの対比となっていました。
摂食障害が「依存症」なのかどうか? (食べ吐きは食べ物依存症なのか?)
摂食障害は依存症と同じだという先生もいれば、違うという先生もいます。両方の主張に接する人は、違う患者層に接しているので違う結論に達しているだけだ、と言います。
大河原先生は「摂食障害は依存症とは違う」という意見の先生です。違う病気なのだが、その回復の過程はよく似ているとおっしゃっていました。つまりアルコール依存に有効なノウハウは、摂食障害に対しても有効であると。
一時間以上の講演内容をこの雑記に記すことはできませんが、一つここで書いておこうと思うことは
「回復には尊敬する人を持つことが大切だ」
とおっしゃっていたことです。人間誰しも愛されたいという欲求を持っています。しかし「愛される」ことは相手次第なので、自分でコントロールできません。しかし、尊敬すること、愛することは、自分次第です。自分が主体となることが大切です。
僕の知る限り、AAプログラムがうまく機能している人は、AAの中に「尊敬できる誰か」を持っている人です。誰かを尊敬するということは、相手の持っている何かが自分より優れていると認めることでもあります。自分が一番でないと気が済まない人は、誰も尊敬することができません。なぜなら相手の優位性を認めることができないからです。こういう人たちは「なぜオレを尊敬しないのだ」と怒っているのです。
僕もAAの中に尊敬する人たちがいます。(だからといって相手に恭しく接しているわけでもありませんが)。その中には僕よりソーバーの短い相手もいます。年数に関係なく、その人がAA的価値観を僕より優れて実現していると思うからこそリスペクトの対象としているのです。
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