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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年11月08日(日) 解離の話(その2) 小西さんの話の後半、DVの被害を受けた人に見られる解離性障害の続き。
パワポの資料を丸写しですけど。
「よく誤解される解離症状の表現形」
・人ごとのようで、真剣みが感じられない/へらへらしている
酷い暴力を受けたにしては真剣に悲しんでいるように感じられず、診察室でもへらへらしている。→ショックを乗り越えたわけではなく、真剣味がないのは危ない状態。
・淡々と合理的にしゃべるが、行動が合理的でない/感情がないようにぼうっとしている
・(事件に関する)大事なことなのに覚えていないという/都合の良いことだけ覚えているように見える。
・事件について話し合おうとすると、具合が悪くなってしまう/別の話になってしまう/話せない
→事件の話をしているのに別の話にすり替えてしまう。あることに全く触れられない。しかし知的能力はまったく損なわれていない。
・約束の当日、具合が悪くなる/電車を乗り過ごしたと言うが重大さが感じられない
→それが無意識に行われる。離婚調停で家裁に行かなければならないのに、「忘れて」いたりする。それが極端に心証を悪くすることも。
・重症感があり、ヒステリー様の症状(歩けない、手が動かない、被害に「意味がある」痛みが感じられるなど)がある。
→転換性と言われるゆえん。
解離が疑われた場合には、それが解離症状か確かめるのが鉄則で、それを自分ではどう感じているか確認する。感情がない(事件を怖いとか怒りを感じない)、記憶がとぎれていることを自覚している、自分が自分でない感覚や自分を別のところから眺めている感覚(離人感)、事件を思い出そうとすると記憶にふたをされた感じ、あるいは体の不調が起こる。
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