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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年11月04日(水) 解離の話(その1) 乖離の話ではなくって。
小西さんの話の後半は、DVの被害を受けた人に見られる解離性障害の話でした。
解離性障害は、逃れられない暴力的な被害を受けた心が、その耐え難いストレスを、記憶や感覚の異常に「転換」したものと考えられています。DV被害者、虐待された子供、犯罪被害者などの話には定番とも言えます。
DSMの解離性障害の項目には、
・解離性健忘(以前は心因性健忘)=外傷やストレスに関わる記憶がなくなる。
・解離性遁走(以前は心因性遁走)=突然生活の場から離れ、その間の記憶がない。
・解離性同一性障害(以前は多重人格性障害)=いわゆる多重人格。
・離人症性障害=自分のことをまるで外から傍観しているように感じる。
さらに、IDC-10には、
・解離性昏迷、トランスおよび憑依障害、解離性運動障害、解離性知覚麻痺が載っています。
なんとか連合とか協会を、英語で association といいます。これは associate (連携する、関連する)という言葉の派生です。dissociate はその反対で、分離している、切り離されているという意味です。解離性障害の「解離」は dissociative で、本来人間は過去の記憶や、自分の体の感覚やコントロールは、全部が一体となって感じているものですが、その一部が「切り離されて」しまっていることを示します。
例えば解離性健忘であれば、子供の頃虐待を受けていた人で小学校の頃の記憶がすっぱり抜けているとか、性犯罪の被害や銀行強盗の人質になった人が、その間の記憶をまったく失っている、ということが起きます。DV被害者の場合には、DVを受けている間の記憶を失うことが起こります。
小西さんのセミナーで配られたパワポの印刷と、その書き込みを元に、解離の勉強のために、メモの清書が次回も続くのであります。
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