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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年11月03日(火) テレビで聞いたネタ 古今亭志ん生の言葉にこんなものがあります。
『人間には、うぬぼれてぇものがあります。
他人の落語を聞いて「こいつは下手だ」と思う時は、
その相手は自分と同じくらいなんです。
「こいつは俺と同じくらいだ」と思ったら、
相手の方が自分より上手いんです。
ですから「こいつは自分より上手い」と思うようだったら
もう天と地ぐらいの開きがあるってぇことです』
さすが噺家だけにうまいことを言います。
同じことは、人生のいろいろな分野で、数値化できない何にでも当てはまります。
例えば家路っぽくするならば、「他人の落語」を「他人の回復度合い」に置き換えてみれば、もうそれで、それっぽい言葉のできあがりです。
同じアル中の言葉を聞いて、「こいつ回復してないな」と思う時は、
その相手は自分と同じくらいなんです。
ほらね。
数値化して比較できないからこそ、うぬぼれの入り込む余地がある、というわけか。
まあさすがに「いくらなんでも、こいつより俺の方がマシだ」ってのも、あることはありますが。まあ、それはそれ。
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