心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年10月28日(水) 自傷行為について考える

この雑記を何のために書き出したかというと、最初は「心の家路」の集客のためでした。アクセスカウントを稼ぐには、更新頻度が高くないといけません。だから、日記形式で、日々の生活のことでも、考えたこと何でも記録していくことにしました。しかし、やがてアクセス数に関心を失ってしまい、ほとんど自分用のメモ書きとなっています。

考えたことを頭に定着させるためには、書くことが必要です。だから学校でも板書をノートに書き写すわけですし、AAのステップも棚卸しは頭の中ではなく紙に書いて行うのでしょう。この雑記は、僕が見聞きしたことを自分の頭の中に定着させるためにやっているのです。

さてお題。手首を切って自殺、大量服薬で自殺というのがあるので、リストカットや over dose(OD) は死ぬためにやっている(つまり自殺未遂)と解釈されがちです。けれど、死ぬためではなく、死なずに生き残るためにやる人の方がずっと多いのだと思います。

参考:kyupin先生のブログ
リストカット
http://ameblo.jp/kyupin/entry-10040304313.html
リストカットについての私見
http://ameblo.jp/kyupin/entry-10329934008.html

ストレスコーピング(精神的緊張を乗り越える手段)としてのリストカット。抜毛癖もこのたぐいかもしれません。

それが外に向かえば暴力癖(間欠性爆発性障害)になるのかも。DV夫は職場では評判が悪くない場合が多いのだそうで、外で受けたストレスを妻に暴力をふるうことで解消しているふしがあります。勉強のストレスで放火癖がでる受験生とか。窃盗癖のある人は、ストレスがかかるとつい万引きしてしまう話を聞いたことがあります。
病的賭博や性的放縦にもストレスコーピングの要素があるのかも。

アル中さんやうつの人もふくめてメンヘル系のブログを数十眺めていますが、子供の頃の虐待(特に性的虐待)の話を読むとげんなりします(精神的ブラクラだから)(でも読む)。そんな風に読む側に覚悟を求めてくるブログの一つがこれです(それに比べればアル中さんたちのブログはヌルい)。

解離性同一性障害(多重人格障害)40余りの人格と共に生きる
その中のエントリで、
大好きだった彼女が
http://ameblo.jp/rin3718/entry-10334698938.html

「300錠以下の量でODしたとは言えない」

というのもすごい話ですが、これはリストカットに Delicate cutter と Coarse cutter があるように、delicate なODと coarse なODの違いなのでしょう。

アルコール依存症は「慢性的自殺」とか「緩慢な自殺」と言われますが、それは自ら臓器にダメージを与え続ける行為からそう言われるのだと思います。実際には、死にたくて飲んでいるのではなく、ストレスに負けずに生き残るために飲んでいるわけです。

自傷行為(時に他害行為も含む)は、何かのメリットがあるからこそするのでしょう。ただそれが局所解(local minimum)であることに気づけずにいる、と思うのでした。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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