心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年08月03日(日) 食べること

生きることは食べることだな、と最近つくづく思います。

食べている時間はもとより、その前後には、食材を買いに行っている時間、調理の時間、後かたづけの時間があるわけです。人によっては満腹でごろごろする時間なども加えてもいいかもしれません。

それらを足しあわせると、人生のかなりの部分は食事をするために費やされています。そもそも、働いて金を稼ぐことも、その金で食事をするためでもあります。

食べるために生きているのか、生きるために食べているのか。

それはともかく、一人暮らしになって食べることが大きな時間を占めるようになりました。食べるためにすることは、すべて自分のための事です。何でも自分のコントロールが及んで楽しくもあります。いままでその部分は、ほとんどが妻の役割でした。その時は、すべてが妻のコントロール下にあって、こちらは食事に不満があれば文句を言うことしかできないわけです。でも不満ばかり並べ立ててるわけにもいかないので、黙って食べるしかありません。

その忍耐が、「お弁当は毎日ちゃんと作ってよね」とか「からになったお弁当箱は、嫌がらずに洗ってよね」という不満として吹き出していったのでありましょう。

調子が悪い妻に替わって、自分が料理をしていたときは、それは子供たちのためであって、決して自分のためではありませんでした。

いま一人で暮らして、自分以外に食べる人がいない環境で、自分が食べることに時間を使いながら、生きることは食べることだと実感しています。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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