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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年07月29日(火) ある日のこと AAミーティング会場で、始まる前の雑談の時間。ある女性メンバーが、男性メンバーにこう言いました。
「(あなたの)奥さん、洗濯まめな人じゃないね」
男性メンバーのほうは、その意味が理解できなかったようですが、僕にはわかりました。彼が暑いからと脱いだ作業服の下に着ていたTシャツ。襟(というか首周り)がだらりと伸びてしまっているのです。
Tシャツ、あるいは下着の丸首シャツなどは、ネットに入れて洗わないと伸びてしまいます。特に首周りと袖が目立ちます。
引っ越し当初、仲間(男性)と電話で話しているときに、「いやあ、洗濯機は届いても、洗濯ネットがまだ買ってなくて」という話をしたら、「ネットを何に使うんだ?」と聞かれました。着たものをそのまま洗濯機に放り込んで回しているという彼は、やっぱり首周りが「びろろーん」と伸びたTシャツを着ています。
それを気にしないというなら、気にしているこちらが大きなお世話であります。
トランクスだと伸びない素材で良いのかもしれません。けれどブリーフは伸びちゃいます。洗濯ネットは、別に女性がブラジャーの型くずれを防ぐためだけに使うものじゃないと思うのです。黒いシャツとタオルと一緒に洗うときとか。
それでも、シャツ類もズボンも裏返しのまま洗って干すと、色落ちが少なくていいよって話は、最近聞くまで知りませんでした。そりゃ、物理的にこすれる側が色落ちするし、紫外線が直接当たれば退色も激しいでしょうな。
で、ネットに入れる手間なんて、30秒ぐらいのわずかなものです。でも、その手間のあるなしが、見える形になって外へ出ちゃうわけです。伸びたシャツ、アイロンがまともにかかっていないシャツやズボン、毛玉のついたセーター・・・。ダンナが家で何を食べているか外から見えなくても、服は外へ着て出て行っちゃいますから、奥さんの評価に直結してしまうわけです。
で、まめな(できる)奥さんをつかまえたダンナは、これもまたできる男なんだろう・・という感じで評価を受ける。世間とは実に恐ろしい仕組みであります。
かくいう僕もここ何年かは、脱いだものを洗濯機に放り込んでおけば、妻がそのまま洗うだけ、という結婚生活に甘んじてきたので、やっぱりダメ男なのでありましょう。
かように、女は男に女を見、男は女に男を見るのであります。
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