心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年06月22日(日) 頭では分かっても

「自分は入院したことがないから、入院した人の気持ちが分からない」というAAメンバーが増えてきたように思います。そのぶん自分は軽症なんだというエクスキューズの場合もあれば、新しい人の体験に共感できないぶんだけメッセージを伝える障害になっていると嘆く場合もあると思います。

軽症だという雰囲気を作りたい人には、「入院してない人のほうが重症なんだ。だって助けを求める能力がそれだけなかったんだから」と言ってあげます。経験に共感できなくてと嘆く人には、慰めの言葉は特に要らないでしょう。

入院経験の無さは、AAでは問題にならないと思います。

ただ(これを言うと物議を醸すかもしれませんが)、スリップ(再飲酒)した経験の無いのは、メッセージを伝える上では大きなハンディキャップかも知れません。
「真面目に酒をやめようとしたのに、しばらくしたらやっぱり飲んでしまった」
「一生懸命AAのプログラムをやっている(つもり)だったのに、また飲んでしまった」
熱いストーブに触れて何度もヤケドをしたのに、その経験を忘れてまたストーブに触りたくなってしまう。ストーブ=アルコールです。その狂気こそがアルコホリズムの(ひとつの)本質なのですが、その経験がないのは結構大きい欠落じゃないですか?

「ある時に酒をやめようと思って、それからずっとやめている」とか、「AAに来てからは失敗したことがない」とか。そういう人は、再飲酒する人、AAに真面目に取り組めない人に対して、若干冷たいような気がします。また飲んでしまう病気であるとか、なかなか断酒に真面目に取り組めない「そういう病気である」ことに対して、体験を元にした共感がないから冷たいんじゃないか。そう思ってしまうのは、僕の偏見でしょうか。

僕としては、入院したことが無い人より、AAに来てから失敗したことのない人のほうが、メッセージを伝える上で大きなハンディキャップを抱えている、と思っています。まあ僕は、入院もスリップも経験が豊富にあるので、人の心配などせずともいいわけなんですが。(と自慢してみる・・いや自慢できることなんだろうか)。

金曜・夜食/回鍋肉の残り・ごはん・おみそ汁の残り
土曜・朝/コーヒー・トースト・ジャム・ヨーグルト・アカディ、昼/肉野菜炒め・キュウリの塩もみ・冷や奴8分の1、夕/うなぎ・お吸い物・マカロニサラダ・グレープフルーツジュース。夜食/ヨーグルト・チーズ
日曜・朝/コーヒー、昼/カレーライス・おみそ汁(もやしと豆腐)・マカロニサラダ、夕/カレーライスの残り・おみそ汁(ぶなしめじ)・マカロニサラダ


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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