心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年06月20日(金) かびるんるん

といっても、僕はアンパンマンは見たことがないので Wikipedia で調べないと分からなかったのですが・・・。

東京で一人暮らしをしていた頃は、風呂なしのアパートに住んでいました。まだ銭湯がわりとたくさんあった時代です。例え毎日銭湯に通ったとしても、ひと月の銭湯代のほうが、風呂付きのアパートとの差額より安かったのです。実際には、銭湯に毎日なんて通いませんでしたし、連続飲酒に陥ってしまえば、それこそ何週間も風呂に入らないことすらありました。

という話がしたいのではなくて、水場が少ないアパートに住んでいたので、湿気の心配などありませんでした。

つい先頃まで婿一家だという理由だけでタダで住まわせてもらっていたアパートは、(無論風呂付きでしたが)とっても風通しが良いところでした。別の表現で言えば、すきま風ぴゅーぴゅーでした。なので、石油ファンヒーターを何時間連続で使っても、換気など無用。掃除不足でフィルターが目詰まりして「換気サイン」が出てヒーターが泊まると、娘たちは「故障したよ〜」と父親に訴えるのでありました。
ともかく、そんな環境なので湿気がこもることもありませんでした。

鉄筋の密閉製の良い建物に住んでみて、初めて湿気に悩まされています。

風呂の残り湯で洗濯をすることを目論んだわけですが、毎晩洗濯をするわけでもないし、翌朝タイマーをかけておく場合もあります。つまりバスタブの中には暖かいお湯が入りっぱなしになります。そこから湯気が上がって、風呂場の壁に水滴がびっしり。これを数日続けたら、壁にカビが広がり出しました。
「これはいかん」と思って、慌てて風呂の蓋を買いに行きました。意外と高いんですね、これが。

洗濯物も、なるべくベランダに干していますが、室内干しも多くなります。盗られる心配はないけど、下着は中に干しますから。蒸発した水分は室内に留まるわけです。おまけに、最初の頃は炊事の際に換気扇を回すことを忘れていました。

というわけで、まめに換気していないと、押し入れにしまいっぱなしの冬用掛け布団がジメっとしてしまったり、ドライフラワーが柔らかくなってしまったり・・。

まあ、そんな暮らしです。

話変わって、事務的な連絡も必要なので、元妻とは時々電話のやりとりがあって近況も多少分かります。学校のPTAに行ったり、町内会の子供遠足に付き添いで行って他の家族と一緒にバーベキューをしてきたり・・。対人恐怖があるから他のお母さんに会うのが怖い、とか言って全部僕が代行してきたのですが、やればできるじゃん。
彼女の病気からの回復とか成長を阻害してきたのは、僕の手助けだったのかもしれません。いや多分そうでしょう。

次の振り込みまでもう数日だというのに、前回の養育費にはまったく手をつけていないそうです。それは子供の将来のために全額貯金して、彼女の収入の範囲内で暮らしているとか。今まで12年余り、自分の稼ぎで女房子供を食わせていると思っていましたが、それもアル中特有の妄想だったのかも知れません。いや多分そうでしょう。

それから彼女は一生懸命(?)髪を伸ばし始めているそうです。もうダンナの好みに合わせる必要もないというわけです。市役所に出生届を出すと、どこで情報が漏れるのか、数年後にはきっちり七五三の着物やひな人形のセールスが来るように、離婚届を出した彼女の元にもしっかり結婚相談所の勧誘が来ているそうです。なぜ僕のところには来ないのでしょう。男は余っているのかも知れません。いや多分そうでしょう。

木曜・朝/コーヒー・トースト・ジャム・チーズ・ヨーグルト、昼/おにぎりセットと単品おにぎり、夕/鯖の塩焼き・解凍ホタテ・キュウリの塩もみ・ごはん・みそ汁・トマト(実家)、夜食/チーズ・ヨーグルト

金曜・朝/コーヒー、昼/回鍋肉・ごはん・豆腐ともやしのみそ汁、夕/冷やし中華とドリンクバー(アフター)


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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