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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年03月03日(月) ブラックアウトについて 鏡を見たら、目玉が黄色くもなく、血走ってもいないので驚きました・・てか、それが普通か。いつもは見える八ヶ岳が、昨日は黄砂で煙って見えませんでした。
さて、ブラックアウトについて。
ブラックアウトとは、アルコールが原因の記憶喪失のことです。飲んでいた時間のことが、部分的にあるいは全部思い出せないことです。もちろん、人は酒を飲み選れば意識が混濁しますし、酔いつぶれて寝てしまうこともあります。その間のことを憶えていないのは当然です。
けれど、比較的意識がはっきりしていたのに、まるで思い出せないことがあれば、それがブラックアウトです。
たとえば僕の経験で言えば、前の晩に1軒目で飲んだ後、2軒目、3軒目とはしごしたのですが、1軒目でのことは憶えているものの、2軒目以降のことは憶えていなかったりしました。けれど財布の中身は確実に減っていましたから、行ったは確実です。
朝から酔っぱらっていて、ああゴミを出し忘れたと気がつき、あわてて出しに行こうとしたら、実はもう出してあったとか。酔っている間にコンビニで買い物してきたみたいだけれど、まるで憶えていないとか。友人が電話をかけてきたことをまるで憶えていないとか。
アル中本人には「酒を飲む人が、飲んでいた時間のこと忘れるのは当然のことだ」という思いこみがありますから、これが健康な酒飲みと病気の酒飲みを分ける症状だとは知りません。むしろ周囲の人のほうが、その異常さに気がつきます。
もちろん依存症でない人でも、疲れた時に大酒を飲んでブラックアウトの症状を起こすことはまれにあることだそうです。けれど、アル中さんのような頻度では起こりません。特にたくさんの酒を飲んでいないのにブラックアウトが起こるのも、アル中さんにしか見られないことです。
薬物でもブラックアウトの話を聞きます。おもしろいことは、ギャンブル依存や買い物依存というプロセス依存の人からもブラックアウトの経験を聞いたことがあります。
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