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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年01月15日(火) 一晩持たない 最初のAAスポンサーとは、電話で相談ごとをほとんどしませんでした。というか、よほど緊急でなければ、電話で相談は受け付けてくれませんでした。それでも電話をかけると「じゃあ、次のミーティングで会おうや」と言われるのが関の山でした。
週に二日は同じミーティングに出ていたのですから、長くても3日待てば良かったのです。「何年も飲んできたのだから、今さら3日ぐらい何でもないだろう」という理屈です。じゃあ冷たい人だったかというと、そんなことはなく、ミーティングが終わった後に、教会の駐車場にうんこ座りして、タバコを吸いながら30分でも1時間でも話をしてくれました。
関係ないんですけど、ジベタリアンなどという「カッコ良さげ」な言葉は気取っていて嫌ですね。僕に言わせれば、あんなのは「ウンコズワラー」です。
「だいたい用がある方から出向くのが世間の常識だろう」と言った人がいましたが、そういうものですね。
過去のスポンシーの中にも、自分が欲しい言葉をスポンサーから引き出すまで電話で粘っちゃう人もいました。スポンサーというのは、スポンシーがしゃべってくれなければできません。何か一言しゃべったら、3倍ぐらい小言が返ってくるようでは、スポンシーも話すのが嫌になってしまいますから、「うんうん、そうだね、大変だったねー」と相づちを打ちながら、話の次の展開を待っているわけです。それは別に「あなたは正しいよ」と同意しているわけじゃないんですけど。
「明日ミーティングで会おうぜ」と言って電話を切ったら、5分おきに電話がかかってくるとか、仕事を終えて自宅に帰ってみたら着信記録が20件とか。留守電は罵声ばかりとか。欲しい言葉を引き出すためには、何だってしちゃうんですね(明らかに方法が間違ってますが)。そのくせ飲む前には電話をかけて来ないのです。
スポンサーやった人なら大なり小なり似たような経験があるんじゃないでしょうか。
とは言え、僕だってぐちぐち言うための電話だってしますけどね。でも人間関係はギブ・アンド・テイクが基本ですからね。
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