心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年12月13日(木) 慣れ

「今度こそ本気です」と言うから、ミーティングに通うこと、それから毎晩7時に電話をよこすこと、と申し渡しておきました。まだ入院中だからミーティングは無理にしても、電話だけは確実にと念を押しておきました。
ところがこれが、二日しか続きません。三日目には昼間のうちに「今夜は電話できません」という言い訳の電話がかかってきて、四日目にはもうこない。
病院に踏み込んでみると、ナースステーションで「もう二日前に退院されてます」と言われました。またまた医者の言うことを聞かずに自主退院かよ。

電話してみると家にいました。「入院してないならミーティングに来なさい」と言えば、いつもどおりミーティングに行けない言い訳が始まりました。
「そうやって自分の考えを使ってきて、結果がこれだろう。いつも同じだ。また同じことを繰り返すつもりか? それとも今度は自分の考えを窓から投げ捨ててみるか?」
「自分の考えでもう少しやってみます」
「じゃあ自分のやりたいようにしなさい」
ちゃんちゃん。

いぜん、統合失調症が精神分裂病と呼ばれていた頃、ある精神科医がこんな話を書いていました。

「彼の頭の中で、神と悪魔が世界の運命をかけた闘いを繰り広げているにしても、現実の彼の生活は、ベッドに横になりヘッドホンステレオで音楽を聴きながらマンガを読む毎日である」

本人の心の中はとんでもなく苦しくても、端から見るとかなり安楽に見える・・ということはよくあるものです。

一泊で出かけますので、明日は雑記の更新はお休みです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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