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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年11月30日(金) 恋愛上下関係論 今日はお休みの日であり、午前中布団の中で一日の計画を練っておりました。
ここのところずっと職探し中だったスポンシーから、正社員採用されたという知らせが先日届きました。彼とは毎週ミーティングの前にビッグブックの分かち合いを続けている、毎回4ページぐらいしか進みません。細切れになると、どうも集中力を欠きます。しかも、来週から彼が勤務を始めてしまえば、それが続くかどうかも不確定です。
これはどうも良くない。
「よし、自宅まで押しかけてやろう」(ヤサは知っていることだし)と思いついて、携帯にかけてみると、あに図らんや、わずか5分ほどの距離にいることが判明しました。こういうのを偶然と呼ばず、神の意図と呼び習わすのだ、と先ゆく仲間から教えられているのです。
そんなわけで、平日昼間のカラオケボックスで、中年男二人が、歌も歌わずに3時間半、ビッグブックの分かち合いをしたのであります。第2章途中から第3章のお終いまで一気に進めました。ここは結構厳しいところですね。「お前は酒に関しちゃマトモな判断のできないキチガイだ」って言っているところです。厳しいスポンサーで申し訳ないとは思うのですが、ヌルいことは言っていられません。
夕方は精神科のクリニックへ。昼間眠くてたまらないので、増えた薬を元のように減らしてもらいました。最近ずっと患者の注文どおりの処方になってませんか、先生?
さて、ステップはドミノ倒しという話を書こうと思ったのですが、今日は真面目な話はもう飽きたので、「恋愛の上下関係」というヌルい話にしましょう。
恋愛依存症の人に教えてもらったのですが、「恋愛とは上下関係」なんだそうです。ここで、男女は平等であるとか、恋愛はお互いのリスペクトが大切なんていう話は脇に置いておいて、単なる恋の駆け引きの話です。
デートでもセックスでも、お互いの合意がないと成り立ちません。
「今度の週末デートしようよ」と誘っても、相手に「ダメ」と言われたらそれっきりです。この場合「ダメ」と言っている方に主導権があり、これを上とすれば、誘う方は下です。
逆のパターンもあり、「今度の週末デートしようよ」と誘われたときに、都合が悪くて断ってしまうとこの先当面デートできないような場合は、今度の週末は万障お繰り合わせの上デートにはせ参じなければなりません。ここでは誘っている方に主導権があります。
たいてい「より愛してしまった」方が主導権を握られ、愛された方が主導権を持つことになります。もちろん、恋愛の気持ちには波がありますから、この主導権は男に移ったり、女に移ったりしていきます。プレゼントを贈ったり、体を許したりなどなどして、主導権の奪い合いをするのが「恋の駆け引き」の楽しさでもあります。
だから、天にも昇る気持ちになるときもあれば、○| ̄|_ になるときもあるのが恋愛です。恋愛だってストレスなんですよ。
ところが精神的ストレスに対する耐性が低い人の場合、相手に主導権を握られた恋愛に耐えられません。なんとか主導権を奪い返し、望むときにデートし、望むときにセックスしたい・・でも回りくどい手順を踏んだり、時機の到来を辛抱強く待つのも嫌だとなれば、あとは力づくの解決しかありません。
というわけで、デートの時に暴力をふるって相手に言うことを聞かせようという「デートDV」になってしまうわけであります。
いつも心地よい思いだけしていたい・・という点では依存症と似ているのかも知れません。
砕けた話をしようと思ったのですが、最後はなんとなく真面目な締めになってしまいましたね。あなたも、いつもだらだらと長いこの雑記を、よく最後まで読んくれますねぇ。それは結構すごい能力かも知れませんよ。
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