心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2007年10月30日(火) Windowsと同じで・・

感情の乱れを物理現象として捉えれば、それは脳のバランスの乱れです。
つまり感情が乱れている時は、脳内の化学物質の比率や、神経細胞の興奮ぐあいが偏っているということです。「心」の実体とはそういうものです。

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)があって、崩れたバランスはある程度自動的に修正されるようにできています。脳も体の一部なので、脳内の偏りも時間が経てば元に戻っていきます。

人にはたまたまどこかの器官の復元力が弱いってことはあり得ます。私は胃が弱いとか、腸が弱いとか、肩が凝りやすいとか、人によって違いはあるでしょうけれど。

で、うつ病の人というのは、脳の復元力が弱いのです。脳内のバランスが崩れやすく、元に戻るまでに時間がかかるので、復元前にまた新たな乱れが加わって、さらにバランスが(つまり心の乱れが)増していきます。結果がうつです。だから積極的に脳の乱れをリセットし、バランスを取り戻していく必要があります。

その具体的な行動の提案が「祈りと黙想」です。これを朝晩、あるいは日中のどこかで行うことを習慣として身につけると、やがて違いが明らかになってくると思います。心を静かに落ち着ければ、どんな方法でも脳のバランスは戻ると思いますが、自分の経験からすれば「祈りと黙想」ほど効果的な手段は他にありません。しかも無料。
ですから、薬を飲み続けてもなかなかうつ病が良くなってこない、という人にはこの手段がお勧めであります。

また、うつでなくても、アル中の人たちは、脳のバランスの乱れを翌日に持ち越しがちです。「感情の二日酔い」というヤツで、昨日の怒りや恨み、自己憐憫を今日も引きずって悩む癖があります。これにも「祈りと黙想」は有効です。

ともかく、「祈りと黙想は脳に効く」「バランスのリセット」ということは憶えておいて損はないと思います。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加