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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年09月01日(土) ハイオク(その3) JISの決まりでは、ハイオクガソリンのオクタン価(RON値)は96以上と定められています。エンジン側にも多少のマージンがあるようで、95以上なら良さそうです。実際に販売されているハイオクガソリンは、オクタン価98〜100程度だとか。
一方、レギュラーは89以上と定められていて、実際に売られているのは90〜93ぐらい。
さて、ここでハイオク50:レギュラー50の比率でガソリンを混ぜたら、どうなるでしょうか。仮にオクタン価がそれぞれ98と92だった場合、混ぜた結果は95になるはずです。うまくすると、エンジンはこれもハイオクガソリンだと思ってくれるかもしれません。
そうすれば、点火時期が変わることもなく、燃費が落ちることもなく、若干ガソリン代が節約できるのではないか・・・。
実際これを行動に移そうとしても、有人のガソリンスタンドしかなかった時代に実行するには、かなり顔の皮を厚くしないといけません。いくら僕でも、スタンドの店員に「満タンで。ただし半分ハイオク、半分レギュラーでね」とは頼めません。
しかし今やセルフのスタンド全盛です。そしてセルフのスタンドでは、どれだけ給油するか1リットル単位で指定できる店も珍しくありません。素知らぬふりをして半分レギュラーを入れることも可能かも知れません。
よし、これは「半分レギュラーガソリン代節約計画」を実行に移す条件がそろったのではないか・・・。ふふふ。そう思っているわけですよ。満タン法で燃費の推移を見守るにしても、実験の結果が出るには半年は条件を変えながら続けないといけないでしょうが。
最後に、ハイオク指定の車にレギュラーガソリンを入れても、走ることは走ります。しかし、ノッキングしやすさは、気温・水温・負荷によってころころと変わりますから、いくらノッキングセンサーをつけてアンチノック制御をしていても、ノッキングは起きてしまうでしょう。それに、5度以上も進角遅角を制御するには時間もかかります。エンジンの耐久性を考えるなら、ハイオク指定車に100%レギュラーを入れるのはやめたほうが無難だと思います。
レギュラー50%でも、それなりのリスクを背負った実験ですから、同じことを試すにしても自己責任でお願いします。
(この項おしまい)
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