心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年08月31日(金) ハイオク(その2)

このようにハイオクガソリンは、高圧縮エンジン専用のガソリンです。ハイオクを使うことを前提として設計されたエンジンは、たいてい高出力エンジンであるのは確かです。けれど、ガソリンそのもののエネルギーが違うわけではありません。
だから、レギュラーガソリン用に設計された自動車に、ハイオクガソリンを使っても、性能が上がるわけではなく、単なるお金の無駄遣いに過ぎません。

では逆に、ハイオク指定の自動車に、レギュラーガソリンを入れたらどうなるでしょうか?
「マジでハイオク専用ね」というごく一部の車を除けば、故障せずに走るでしょう。でもそれは非常事態用です。ど田舎のガソリンスタンドだと、ハイオクは置いてないところもあります。そんな時でも、ガス欠の車を押して帰らなくても済むように、レギュラーでも走るように対策はされています。

この場合にはレギュラーガソリンでもノッキングしないように、点火時期を遅らせる(リタード)制御をします。もちろん、そんなことをすればエンジンの出力は落ちます。なのでレギュラーを入れるとがっくりとパワーが落ちる結果となります。「レギュラーよりハイオクのほうが高性能なガソリン」という誤解が生まれたのは、このせいでしょう。
出力が落ちた分だけ、燃費も下がります。それでもノッキングは起きるときは起きてしまいます。

最近のようにガソリン価格が高止まりすると、レギュラーとハイオクの価格差も大きくなってきます。1リットルあたり10円違うと、50Lで500円です。僕は月に最低4回は給油するので、月に二千円の差となります。
しかし、そこで節約のためにレギュラーガソリンを入れても、価格差以上に燃費が悪くなって、結局出費増になるのがオチです。エンジンを常に「非常事態」で使うのも、耐久性の面ではどうかと思います。

それにしてもガソリンは高い・・なんとか節約できないものか。

(さらに続きます)


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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