ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ|過去へ|未来へ
2007年08月21日(火) 日常の出来事 職場のトイレの水タンク内で、配管が破れたらしく、トイレ室内が水浸しになってしまいました。運悪く(?)その時トイレを使っていたのが僕だったので、雑巾で掃除をする羽目になりました。
配管は応急処置をしておいたのですが、しょせんその場しのぎに過ぎず、夕方にはまたトイレが水浸しになってしまいました。同僚が絶縁テープでもって補修してくれました。その同僚によれば、ホームセンターなどに行くと、タンク内部用のビニール管を売っているのだそうです。いつもながらに変なことを知っているので驚くのであります。
僕はと言えば、キッチンシンクの排水のところにあるゴミキャッチャーが、交換可能な部品で、やっぱりホームセンターで売っていることを、この年になるまで知らなかった人間です。
残業した後、まっすぐ家に帰らずに、職場近くの総合病院で開かれていたアルコール依存症のセミナー(?)に行ってみることにしました。前回のAAミーティングの時にチラシをもらっていたのです。
なにしろ2時間のセミナーに1時間半遅刻していったので、確かなことは分かりませんが・・おそらくそのセミナーは、依存症が専門でない一般病院の医療スタッフに、依存症者への対応方法(つまり初期介入の方法)を伝える主旨だったようです。
介入の手法として「この方法は2/3の成功率だった」と言われると、2/3というのはすごい数字だと思ってしまいます。が、そもそも介入の成功という概念が、治療の成功とは違っている事に気が付きました。断酒に到達するのが成功ではなく、アルコール依存症の専門治療に結びつけるところが目標なのでした。
考えてみると、依存症の治療にはまず「初期介入」というフェーズがあって、次に専門機関での「治療」のフェーズがあり、最後のところで自助グループでの「断酒維持」というフェーズに到達するのでしょう(こうきっちりとは分割できないでしょうけど)。
いつの間にやらAAは「酒をやめる気のある奴だけ相手をする」という姿勢になってしまった感じがします。僕は「よくまあ飲んでいるスポンシーの相手なんかしますね」と感心されることがあります。そんなときには「どんなふうに12番のステップをやるかは自由だ」と答えることにしています。結果として僕のスポンサーシップは失敗続きなのですが、それはそれでかまわないと思っています。
まだ酒をやめる気がなさそうな人の家族から相談を受けても、僕には良いアドバイスが出来ない悩みがあります。時間と金に少しでも余裕が出来たら、ASKのインタベーションのセミナーでも受けてみたいと思うのですが、「余裕が出来たら」と言っている人間はいつまで経っても実行に移せないのであります。
もくじ|過去へ|未来へ