心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年07月29日(日) 日曜

長野のAAには日曜集会というのがあります。第五日曜日がある時には、その日に地区委員会と、合同ミーティングをやります。日ごろ地区委員会には無縁な人たちにも、オブザーバーとして委員会に参加してもらい、委員会の様子を知ってもらうのもひとつの目的です。
それから、都道府県を面積の広い順番で並べると、北海道、岩手県、福島県、長野県となります。長野県も結構広く、県内でAAが地理的に広がって行くにつれて、同じ地区のメンバーなのに滅多に会わず、一緒にミーティングをしたこともないという人が増えてきたので、交流のための合同ミーティングをしています。
これがあるおかげで、かろうじて顔と名前を覚えている相手もいますから、僕は大変助かっています。

今日は久しぶりに人数の多い日曜集会でした。少々疲れて帰宅すると、妻と子供も市民プールに行ってお疲れでして、夕食を作る責任を押しつけ合ったりすると、さらに疲れが増しそうだったので、回転寿司に行くことにしました。
早々に風呂を済ませて出かけると、児童センターの前で交通整理をしています。そういえば今日は投票日だと気が付きました。いつもは投票の整理券の葉書が届くと冷蔵庫に貼り付けておくのですが、今回は家族の誰も葉書を受け取った覚えがありません。きっと誰かが我が家の郵便受けから葉書を抜き取って、かわりに投票してくれたに違いない、という結論に達して、そのまま寿司へ向かいました。

行儀良くしたくないのに、行儀良くさせられている子供は、行儀良くしない別の子供が気に入らなくて仕方ないのだ、と心理学の先生の本に書いてありました。子供時代に十分に好きなことをして遊んだ子供は、大人になって労働がそんなに苦痛だとは思わないわけです。
子供時代から「何かをさせられている」と感じている子供は、大人になっても働いたり家事をする事が辛くてたまりません。そういう人は、仕事をさぼったり、家事をさぼったりしている人間を容赦なく責め立てます。世の中の人間は、皆が辛い労働に耐えているのだと思っているのですから無理もありません。
働くことに喜びがある、というのは建前であると信じてるのでしょう。

AAの中には生活保護で暮らしている人たちもいますが、そういう立場の人に対して必要以上に辛く当たる人ってのは、自分が働くのも生きていくのも辛くて仕方ない人たちなのでしょう。

AAミーティングも行きたくないのに、いろんなしがらみで行かざるを得なくなっている人も、ミーティングをさぼる人間を責め出すと容赦がないです。

ミーティングに行って仲間やハイヤー・パワーと交われば、生きることが楽になるのに、サボってわざわざ辛い人生を選ばなくてもいいのにね・・・てのが、回復した感じ方なのではないかな、と思ったり。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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