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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年07月03日(火) メダル AAのミーティングに初めて行ったときに、黄色いメダルをもらいました。表には「AA」、裏には漢字で「今日一日」の文字がありました。その後1ヶ月と3ヶ月のメダルはもらったのですが、6ヶ月に到達する前にはミーティングに通う頻度ががっくりと下がって再飲酒してしまったため、6ヶ月メダルはもらえませんでした。
ふたたびAAに戻ってきたときには、ワンデイのメダルは緑色の英語のもの変わっていて、表には「Keep Coming Back」(ここへ戻って来続けよう)という文字があり、裏には細かな字で英文の平安の祈りが刻まれていました。その後、赤、紫、金色と順にもらい、9ヶ月からはプラスチック・トークンではなく、ブロンズのメダルになりました。
「なぜワンデイのメダルが、日本語の黄色いものから、英語の緑色に変わったのか」、そういうことを調べていた時期もありました。黄色いメダルは、日本のJSOが頒布していたものでした。メダルの存在はAAメンバーからとても愛されていたものでしたが、メダルという物質的なものは霊的なAAプログラムとは相容れないという意見も根強くありました。WSMでの議論を経て、ニューヨークのGSOから「少なくとも各国のゼネラル・サービスが、メダル(やAAのロゴ入りグッズなど)を販売するのは好ましくない」という強い提案が発せられました。
そこで日本のJSOもメダルの取り扱いはやめたわけですが、メンバーのメダルに対する愛着は捨てがたいほど強く、その要望をかなえるために、当時設立されたばかりの関東のセントラルオフィスがアメリカから輸入したメダルの頒布を始めました。
(登録商標の問題をクリアしていれば)もとよりAAメンバー個人や、外部の団体がメダルを作って売ることには、何も問題はありません。セントラルオフィスで扱っているのは、アメリカのヘイゼルデンのものですが、これがそもそもヘイゼルデンが作っているものなのか、それとも仕入れて販売しているだけなのかは知りません。オフィスが輸入するにも苦労があるようで、個人のクレジットカードで多額の代理購入をしたり、船便で届く前に手元在庫が尽きてしまったり、commercial sample あるいは book として非課税だったのが量が多いので関税が加算されたりとか・・。
ヘイゼルデン以外にもいろんな種類のメダルが使われています。ハンドメイドの$39なんてのもあれば、プレスで作った安いのもあります。安いのもいいんですが、加工の精度が「うーん・・・」ていう感じです。ヘイゼルデンのは金型の精度が高く、一生の記念品にふさわしいと思います。まあ、そんなこと気にしないって人は気にしないでください。
ヘイゼルデンに片面がまっさらなメダルがあります。封筒がついてくるので、メダルを入れ、記念日の年・月・日各2桁を書いた紙を同封して郵便局からエアメールで送ると、10日ほどで日付が刻まれたメダルが返送されてきます。ソーバーの記念日を入れてプレゼントするのに適していると思いますが、相手を選ばないと無駄にされますね。
確かにメダルは物質的なものにすぎませんが、人の手から人の手へ渡されるという「コミュニケーション」を経ることで霊的な価値を帯びると思っています。
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