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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年06月22日(金) 依存症の大統領夫人 そのニュースを見たのは、僕がリサイクルショップで扇風機を漁っていたときでした。商品の中古テレビが夕方のニュース番組を映していて、殿下の入院を報じていました。立ち止まって最後まで見てしまいました。
でもこれは今日の雑記のネタにはならないと判断しました。僕は殿下のことは何も知らないからです。帰って調べて今上天皇の従兄弟にあたることを知ったぐらいですから、書くことがありません。
ただ、帰ってパソコンに触ってみたら「心の家路」のアクセスカウンターが600を超えていたので驚いてしまいました。最近掲示板への広告書き込みが執拗になってきているので、その余波を食らったかと思ったのですが、調べてみるとほとんどが「アルコール依存症」で検索して、このサイトへたどり着く人々のようでした。
Perlスクリプトを使って「アルコール依存症」でニュースを自動検索し、このページ(パソコン用)の下に表示するようになったのはだいぶ前です。導入前には予想していなかったことの一つが、有名人の名前がずいぶんひっかかることです。まあ、依存症という病魔は、その人が有名か無名かは選びませんからね。
アメリカの現大統領は自ら依存症であることを明らかにしていますし、その前の大統領も実父が依存症です。(確証はないものの)ロシアの前の大統領が依存症という話もありました。イギリスの政党党首にもいましたっけ。
でも、最も人々の間で語り継がれる「依存症の著名人」と言えば ベティ・フォード でしょう。僕は勘違いしていたのですが、彼女が依存症になったのは、夫が大統領になる前ではなく、なった後なんですね。まもっとも、いつ依存症になったか、なんてのは境界線の引きにくい問題です。
AAのミーティングに通い出した頃に、「酒の飲み方がひどくなったのはここ1〜2年のこと」なんて言っている人も、1年後には「10年前からひどい飲み方をしていた」と告白できるようになったりします(僕のことね)。
アメリカ社会でアルコール・薬物依存症の治療が進歩した背景には、もちろん当時の依存症問題の深刻さがあったわけですが、ベティ・フォードの存在や、ヒューズ法の成立なども大きなトピックとしてあげられます。ベティ・フォードやヒューズ議員がAAメンバーであったかどうかは、言わずもがなですが、彼らの社会に対する貢献はあくまで社会活動家としてのものであって、AAメンバーとしてのものでないことは強調しておく必要があります。
AAメンバーは名前を名乗らないから、依存症についての社会貢献ができないという主張もありますが、もちろんそれは誤解です。
宮様の病気によって、日本の社会の依存症に対する味方が変わるかどうか・・占い師じゃないんで未来は分かりません。
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