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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年05月25日(金) 10分で書く雑記(その2) 一応昨日の続きです。
昨日は第3章の話だったんで、今日は5章。
5章の冒頭に何が書いてあるかというと「本気でAAの原理に取り組みさえすれば、どんなアル中でも回復できる」とあるわけです。ところが、AAに来ても依存症から回復できない人は、現実にたくさんいるわけです。
じゃあ、そういう人は、どうして回復しないのか?
まず一つめの理由は「本気で取り組んでないから」です。酒の飲み方に問題がないと思っている人、自力で解決できると思っている人、とりあえず医者や自助グループに通ってるだけの人。そういう人はいずれまた飲むわけです。
たとえばAAの本ていうものは、難しい理屈が書いてあるわけじゃなく、具体的な手段が書かれたハウ・ツー本です。ゲームの攻略本みたいなもので、四の五の言わずに、その通りやれば生き方の問題は解決できるわけです。それを「この本は難しくてわからない。書かれたことの真意が理解できれば、私だってやってみるのに」みたいな言い訳をして、始めるのを先に延ばしているうちに、また飲んでしまう人もたくさんいます。
二番目の理由は「本気でやっているのに、どうも回復できない謎の人」です。5章では、こういう人を「自分に正直になる能力がない人」と呼んで、しかもそれは「生まれつき」だから、本人にも我々にもどうにも救いようがないと切り捨てています。
本当にこういうタイプの人がいれば、本当に可哀想な人だと思うのですが、僕は今まで二番目のタイプの人は見たことがありません。みんな一番目のタイプばかりです。
ここ書いたのはあくまで僕の解釈ですが、趣旨は外していないでしょう。
ただまあ、解決方法を持っているのはAAだけじゃありません。だから、AAのやり方が気に入らなければ、自分のやり方を試してみるなり、他をあたってみるなり、そのほうがいいかもしれません。
で、あなたがやる気になったとして、じゃあいよいよ本題の、ステップの話に入ろうか・・て感じで、文章が続いていくわけです。
というわけで、3章も、5章も、ガツンと厳しいことが書いてあるわけです。それを毎回読むことにも意味があるでしょうね。
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