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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年03月18日(日) 甘んじて受け入れる(ア・ドッグ・ハズ・カム) そのうち書こうと思っていたのですが、我が家に犬がやってきています。
ともかく妻は太りすぎで、筋肉も落ちているので、体を動かさないと良くないと、医者を含む周囲から言われていました。フィットネスクラブにも通ったのですが、嫌になってしまったらしいです。「散歩でもしたらどうか」と勧めたのですが、一人でするのはつまらないと言います。犬でも飼っていれば散歩に行くのにね、という話が、ずいぶん前から出たり引っ込んだりしていました。
しかし我が家はアパート住まいなので、動物を飼うには大家(妻の父)の許可を得ないと行けません。そこで、犬はダメだが猫なら良いという話になりました。というわけで、我が家の一員に子猫が加わったのが昨年夏です。
でも、猫は散歩に連れて行けないしね。
何度か犬という話がぶり返した後、ついに大家の許可が出てしまいました。まったく、父親ってのは娘に甘いものです。たとえその娘が四十過ぎでも。はぁ〜、やれやれ。
我が家は狭いし、猫もいるので、室内犬は飼えません。必然的に、中型犬になります。でもね、犬は10年以上生きるんです。娘が成人しちゃいますよ。後になって世話ができないとか言って、人に押しつけるな、とそれだけは念を押しておいたのですが、どうだか怪しいものです。
そんな経緯で、先月我が家にビーグル犬がやってきました。スヌーピーのモデルになった犬種ですね。一番無駄に吼える犬種でもあります。無駄に高かったです。注射にもお金がかかりますし、1年間は指定の餌を与えないと行けません。
名前は偉大なるドラマーの名前をもらって「ポン太」としました。ポン太はまだ子犬なので室内のケージの中にいます。人間が散歩に連れて行く時と、遊んでくれる時だけケージの外に出してもらえます。
僕の主治医からは、「奥さんはともかく、あなたに負担がかからないか心配だ」という話をもらったので、なるべく犬には関わらないことにしています。妻は毎日午前午後と散歩に行って、体重も体脂肪率も減ってきているようです。
去年妻が入院した時に「私の通帳を持ってきて」と頼まれ、(見てはいけない)とは思いながらついつい中を見てみたら、残高は僕名義の通帳より一桁多かったです。その後二桁多くなり、現在は三桁多い状態です。別に妻の貯金がうなぎ登りに増えたワケじゃありません。まあ、今月の給料日まで、もう引き落としはないはずだから大丈夫でしょうけど。
僕には妻は変えられない、と最近つくづく思います。いかに口うるさく言っても、変わらないものは変わりません。
無力とは諦めに似ているとAAの仲間が言っていました。その時、諦念という言葉も出ました。accept には「受け入れる」とか受容という言葉をあてますが、「甘受」という訳語もあります。背中に「金づる」という言葉を書いた紙を貼って歩いた方がいいのかもしれません。
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