ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年03月16日(金) お祭りではなく日常がプログラム 僕はそんなに頻繁にAAミーティングに通うタイプではありません。
AAに来て最初(スリップ以前)は、現在のホームグループに週一回と、地元で月一回やっていたミーティングに出ていただけでした。再飲酒して、精神病院から戻ってきて、現在のソブラエティが始まるのですが、それでも月・水・土と週に三回のミーティングが基本でした。
「当時の長野県ではAA会場が少なかった」という理由は言い訳ですね。事実その頃、毎日ミーティングに参加している人もいました。月=松本、火=篠ノ井、水=上田、木=佐久、金=更埴、土=諏訪、日=信濃病院という組み合わせだと聞きました。
僕は妻のお腹の中に子供がいたり、お金がなかったりという理由で三回でした。退院してすぐに仕事を再開したのも理由のひとつでしょう。
現在は、基本的にホームグループの週二回しか出ていません。
最初の一年は、AAのイベントにはまったく行きませんでした。でも、病院メッセージには月に1〜2回行っていました。だから知っているAAメンバーの数はいっこうに増えませんでした。でも、うつが酷かったので、たとえたくさんのAAメンバーと出会ったとしても、彼らと心の触れあう交流なんてできなかったでしょう。
こつこつと自分のルーチンワークをこなしていた、それがかえって良かったと今では思えます。
二年目からは、毎月第四土日に皆で泊まるイベントに、毎回参加していました。経験の長い仲間の話を聞き、同じぐらいの時期の仲間と青臭い議論を朝までしたりしました。その頃から少しずつ週末のAAイベントへの参加が増えていきました。でも、せいぜい年に数回です。毎月どこかに出かける人や、ほとんど毎週出かけている人もいて、うらやましくもありましたが、僕には家庭の事情もあって、それほど家を空けるわけにも行きませんでした。
最近すこし子供が大きくなってきたので、ちょこちょこ出かけています。昨年を数えてみると、1月、4月(3回)、6月、7月、8月、10月、12月と出かけています。泊まったのは8月の安曇野だけですが、意外と多いですね。そういう時期なのでしょう。
でも、AAで出かけても、あまりAAプログラムをやっているという感じはしません。AAプログラムは、ミーティングで仲間に会うのが1/3、一人で取り組む部分が1/3、霊的な目覚めを伝えていくのが1/3だと思っています。真ん中が抜けている人が多いような気がします。真ん中が抜けていれば、最後の1/3もどうだか怪しいし。
行けば楽しい。しかし行くだけで満足してしまうのが、恐ろしい気がします。イベントから帰ってきた日常のほうが、AAプログラムでしょうから。
イベントに行くためにミーティング場を休止にしてしまう神経が僕には理解できません。それってチェアマンが飲んでミーティング場を開けられない事態と、同じじゃないですか。ああ、だから別にそれでもいいのか。なんだそうか。気にすることはないか。
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