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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年01月24日(水) やっぱりアル中なんかと・・・ 「例え飲まなくなっていたとしても、やっぱりアル中なんかと結婚するんじゃなかった」
結婚しているアルコホーリクであれば、少なくとも一回は配偶者にこう言われたことがあるんじゃないかと思います。僕は何度も言われています。数えられないぐらい。
一度も言われていない場合は、(そんなことを言ったらまた飲みそうだから)とぐっとこらえて心の中にしまってある、と思ったほうがいいでしょう。
絶対そんなことを言われたくないから、ノン・アルコホーリクの相手を探すのはやめて、AAの中で相手を探す、と言っていた人もいました。それが何の解決になるのかわかりません。同じアル中であれば、自分のことを理解してくれると思うのかもしれません。でも、アル中同士で結婚しても、相手が「やっぱりアル中なんかと結婚するんじゃなかった」と思うのはとめられないし、さらに自分も「やっぱりアル中なんかと結婚するんじゃなかった」と思ってしまう特典まで付いてきます。
だから、自分のプライドを傷つけないために、「理解してくれる人」を探すのは無意味なことだと思います。
病気丸出しで「俺の言うことを聞け」と怒っていても「ああやっぱり・・・」と思われます。AAのミーティングに真面目に通っていれば、今度は「普通の人はそんな必要もないのに」と責められる始末。
どうやら「やっぱりアル中なんかと」から逃れる手段はなさそうです。
まあ、「やっぱりアル中なんかと」と言ってくれるのは、ある意味信頼の証なのかもしれません。また、その言葉を心の中にしまっておいてくれるなら、それは優しさ(思いやり)でありましょう。
過敏に反応して「うるせえ、俺のことを馬鹿にするな」と夫婦喧嘩を始めるのも自由ですが、相手の気持ちを悪意に解釈したがるのもアル中の傾向ですから、そのセルフチェックも必要かと思います。
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