心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年01月14日(日) 受験の季節

昼に起きて病院メッセージへ。
ひとりの依存症者が、医療につながってから、断酒会やAAの自助グループにつながって、しっかりした断酒が始まるまで、何年かはかかってしまうものだと思います。まれには、素直な人もいますが、その素直さが根底からのものであれば、そもそも依存症にはなっていないような気が・・・。

それはともかく、だんだん病気が進行していく様を、断続的に見ていることしかできない時もあるものです。
人の苦しみ、人の死に、だんだん慣れてきてしまいます。過去であれば、そんな苦しみ、そんな死があると知っただけで、たぶん何日も動揺したのでしょう。今でも、感じるものはありますが、「それはそれとして」で片づけて、日常が続いてしまいます。
冷たいのかも知れませんが、こちらも無力な存在であります。

センター試験間近ということで、受験の頃を思い出しました。
共通一次試験の前の晩は、ワンカップを2本飲んだ覚えがあります。興奮して眠れないだろうと思って買っておいたのですが、眠れそうだったのに2本とも飲んでしまいました。

高校時代は、あまり酒を飲みませんでした。
そりゃ、皆で集まって飲むとか、友達の家に酒を持って遊びに行くとか、何回かやりましたけど、自宅の自分の部屋で飲む習慣はありませんでした。本棚の奥に、サントリーオールドの瓶がかくしてあり、受験勉強に飽きると、たまに飲んでいました。でも、3年生の時に2本だけです。おお、1年間でたった2本だなんて!

だから、ワンカップなんて買ったのは試験の前が初めてでした。よく眠れたと記憶しています。

二次試験の前夜は、とても緊張しました。なにせ、上京したのは大学の下見2回だけですから、新宿のホテルに泊まるだけで緊張しまくりでした。眠れないので缶ビールでも飲もうと、自動販売機まで買いに行ったのですが、受験の宿ということで、販売機が止まっていて買えませんでした。
翌朝は、食事ものどに入らない状態で、会場へ。
昼食のお弁当もホテルで用意してくれたのですが、それもろくに食べませんでした。
帰りのあずさの中でゆっくり缶ビールを飲み、長野に着く頃には頭痛が始まっていました。よく受かったものです。

受験の思い出を書こうとしたのですが、酒の話になってしまいました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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