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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年01月08日(月) 変わり映えのしない棚卸し 3連休は雪かきと三九郎(どんど焼き)で終わってしまいました。
やや筋肉痛であります。おまけに、会社に出社してから、さらに雪かき。
さて、棚卸しは何のためにするのか。
いや、AAのステップの棚卸しではなくて、商売の棚卸しです。
あまり商売ごとには関わらずに生きてきたこともあり、棚卸しとは何なのか知らずに生きてきました。ソフト屋は、人の要求を満たす点ではサービス業であり、またもの作りの点では製造業のようでもあります。しかし、資料やアイデアが必要ではあるものの、作っているものが著作物ですから、原材料の仕入れは不要です。なので、材料も製品も、在庫を抱えたりしません。
しかし、ものを売り買いする仕事であれば、在庫がどれだけあるかは重要です。店頭や倉庫に、商品がどれだけ残っているか。それを調べるのが棚卸しです。
そんなものは帳簿を見れば(あるいはデータベースを見れば)分かる・・のかもしれません。でも、保存しておいた商品が腐ったり壊れたりして、売り物にならないこともあります。店頭に置いておけば万引きされるかも知れないし、色があせて商品価値がなくなるかもしれません。それは、データベースの数字では分かりません。単なる記入ミスだってあり得ます。
だから現実を調べるわけです。
倉庫に商品がたくさんあるのは、売れていない証拠です。値引き販売してでも処分しなくちゃなりません。腐ったものは捨てないといけません。店頭の棚に商品がない(欠品)のは、売れる商品の仕入れができていない証拠です。これも対策が必要です。
そうやって、現実を把握し、リスクを予測し、問題に対策していかないと、商売はいずれ行き詰まる・・というのが、素人なりに考えた棚卸しの理屈です。
ステップ4や10の棚卸しは、この作業を、自分の感情・行動・性格・対人関係などなどに対して行うってことでしょう。売れる商品がいつも欠品するように、棚卸しでも同じ性格上の欠点が毎日続くことになります。
たとえば、僕の場合「先延ばし」という項目が、たいていいつも挙がっています。けれど、いつも同じだからって、棚卸しの意味がないわけでもないでしょう。
締め切りや納期を過ぎて、眠い目をこすりながら何かをしているときには、思わず「こんなはずではなかった」とつぶやきたくなります。環境や他の人のせいにしたくなります。ですが、いつも同じだからと棚卸しをしないで、現実から目を背けている時点で、窮地の日はすでに約束されているのであります。
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