心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年01月07日(日) 行かずじまい

始発のバスで出かけ、最終のバスで帰ってくるつもりでしたが・・・。朝5時半に、天候を見て、高速バスの予約をキャンセルし、掲示板に書いた「東京へ行くよ」の文章を削除しました。

ま、またの機会もあるでしょう。

雪をかいたり、パンクしたタイヤを修理に持っていったり、壊れたタンスを整理したり・・・。雑事に紛れて一日が終わってしまいました。

さて、確かにAAミーティングに通うには金がかかります。
献金箱にお金は、入れても入れなくてもいいのですが、交通費というやつは、どうしてもなくすことができません。車なら、ガソリン代、田舎なら高速料金。電車賃。
あと、自宅で料理すればかからない食事代も、ミーティングの行き帰りに外食すれば、そのぶん出費がかさみます。

健康体であれば、必要ないはずのコストであり、「もったいない」という気もします。でも、それを節約しようとすると、ロクなことになりません。それは、つまりミーティングに通う回数が減ることであり、減らないまでも普段と違うミーティングに行くことがなくなることを意味するからです。

ミーティングに通うコストは、入院保険の払込金、あるいは貯金のようなものだと思っています。そんなものは無くても、日々の暮らしはしていけますが、いつ何時ケガや病気に襲われるかわかりません。同じように、ソブラエティの危機も、いつやって来るかはわかりません。

「本来であれば」必要ないコストだと思えばこそ、無駄にも思います。そこには、本来の自分は健康体であるべき、という誤謬が含まれます。でもアルコール依存症にかかっているのが「本来の自分」であり、それ以外の自分はどこを探しても見つかりません。

AAミーティングに通うコストを負担しているのが「本来の自分のあるべき姿」ではないかと思う次第です。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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