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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年01月03日(水) 薬物乱用について あくまでも、僕個人の考え方だとしておきます。
たとえば、風邪をひいたとします。
わざわざ医者にかかるのは面倒なので、家においてある売薬の風邪薬を飲むことにします。風邪のウィルスをやっつける薬はないものの、薬で風邪の症状は抑えられます。対症療法ですね。
薬を飲んで寝ていたら体調が良くなってきたので、風邪が治ったと自分で判断し、その薬を飲むのをやめます。本当に治っていればいいのですが、薬で症状が抑えられていただけなら、風邪がぶり返すのは当然で、また寝込むことになります。
そこで、再度薬を飲み、そしてまた治りかけで無理をして・・・と同じことを繰り返す人がいたとします。
愚かしい行動であり、もし医者にかかりながら、そんなことをしたら、頭ごなしに怒られるでしょう。
何が言いたいかというと、「薬を処方より少なく飲むのも、薬物乱用だ」と言いたいのです。とくに精神科の薬ね。
調子が良くなったからとか、薬無しで眠れるようになりたいから、という理由は「いかにももっともらしい」のですが、医者には相談していないことがしばしばです。
そんなに薬をやめたいのなら、医者にそう言えば良いのです。
相談しないのは、「自分の考え優先」で行きたいからです。専門家にNOと言われて、自分の選択が後ろめたくなるなら、はじめから医者には相談しない方が心が楽だってわけです。
そのくせ、「イライラしたので、寝る薬2日分まとめて飲んで、早く寝ちゃいました」とか、「せっかく薬が要らないくらい調子が良かったのに、また最近ダメなんです」とか言われてもなぁ。
薬物乱用という言葉から、薬を規定より多く飲んでいるイメージばかり思い浮かべますが、より少なくしているヤツも、同じぐらい危ないんだと思います。
何しろ、僕自身がそういう経験があるわけです。そして、それがいかに危険なのかは、自分の狂った頭では理解できなくて、仲間が示してくれた結果で知ることになったのです。
アルコールについては、AAミーティングで正直に話さねばならない・・・同じように、処方薬については、どんな些細なトラブルでも、精神科医の前で正直に話さねばならない。そう思うのであります。
とは言っても、本人は「これはトラブルじゃない」と思っているからなぁ。
今年もごたくを並べていきたい、と思う日々雑記であります。
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