心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年11月23日(木) 好きになれない

人間関係の悩みって、突き詰めると「相手に好意が持てない」ってことに尽きると思います。

好意が持てない理由として、相手の行動を挙げるってことはできます。
でも、それで悩みが消えるかと言えば、消えてくれません。

嫌いな相手とは距離を置くのが正常だと思います。僕は連続飲酒の中で、相手をしてくれる友人をすべて失いましたが、それは彼らが全員マトモな人間だったからでしょう。

けれども、社会の中で生きていれば、嫌いな相手を避けてばかりもいられません。そういう時に、少なくとも「好意を持っているふり」は無理にしないほうがいいと思います。もちろん、敬意を持って相手を尊重することは必要なことですけどね。
自分で自分に強いた好意は、必ず相手にばれてしまうのではないでしょうか。

「これからも一緒にやっていかなければいけない以上、あなたのことを好きになりたいのだが、どうにも好きになれない」

それが偽らざる自分の感情なら、それに正直になるべきだし、それを相手に伝えてもいいと思います。

好きになれないと言われれば傷つきます(少なくとも僕はそうです)。
好きだ、尊敬していると言われるよりは、確実に傷つきます。
でも、無理矢理作った好意は、やはり不自然でばれてしまい、その方が深く人を傷つけると思うのです。

世の中には、どのような痛みにも耐えられない(好きと言われる以外は耐えられない)人がいるのは確かです。でも、それはその人の問題です。

仕事の悩みは、実は人間関係の悩みだったりします。この人間関係から抜け出して、別の場所に行けば、楽になれるかも知れないと思うこともあります。ところが、仕事を変えてみても、どこの職場でも「嫌なヤツ」が必ず一人はいたりします。それは「世の中が腐っている」のではなく、自分の側に問題があるんだと思います。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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