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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年09月11日(月) Murder is Murder Cannes Lions というコマーシャルの国際コンペがあります。
カンヌCM大賞とか、カンヌ国際広告祭とか、インターナショナル広告フェスティバルとか、いろんな和名がついてます。毎年、各国から応募されたCM作品の中から、グランプリがひとつ、あと金賞と銀賞がいくつか選ばれます。日本の作品も選ばれています。
以前は受賞作をストリーミングで無料で見ることができました。
各国の国内向けのCMですから、当然言葉は日本語じゃありません。でも、画面を見ているだけで伝わってくる面白さがありました。残念ながら、現在は有料になってしまいました。
以下は、無料だった時代に見たものの記憶です。だから、結構違っているかも知れませんが・・・。記憶に脚色も着いてるだろうし(と予防線を何度も張る)。
で、中には言葉が分かってもさっぱり理解できないものもあります。
Murder is Murder というのもそのひとつ。
CMが始まると、人相のすごく悪い男がカメラに向かってしゃべっています。顔にも体にも傷跡があるあたりが、いかにも凶悪常習犯という印象を与えます。
彼は、顔の傷を指さして「これはトイレで同じ囚人に襲われたんだ」、胸の傷を指して「こっちは食事中に」、腕の傷を指して「こいつは寝ているときにやられたんだ」。
「どうだい、刑務所ってのはひどいところだろう。あんたも入りたいかい?」
最後に画面に Murder is Murder と出ておしまいです。
解説を読まないと何のCMなのかさっぱり分かりませんでした。
これは、オーストラリア政府が飲酒運転撲滅キャンペーンの一環として流したCMで、その標語がMurder is Murder(殺人は殺人だ)。
ナイフで刺し殺そうが、拳銃で撃ち殺そうが、飲酒運転でひき殺そうが、殺人は殺人だというのです。政府がそういうショッキングな言葉でキャンペーンをしなければならないほど、彼の地の問題は深刻だってことなのかもしれません。
日本でも今日から「飲酒運転取り締まり強化週間」が始まったのだとか。
伝聞情報ですが、テレビ局が飲酒運転の番組を作るそうで、セントラルオフィスに問い合わせがあったそうです。番組の構成を考えるために、飲酒運転の事故の経験が欲しいらしいです。自分の経験が役に立つかも知れないと思った仲間は、AA関東甲信越セントラルオフィスまで電話で問い合わせていただきたい。
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