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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年04月13日(木) 人口カバー率 携帯電話のサービスエリア(電波の届くところ)の広さを表すのに、人口カバー率という表現が使われます。
ドコモのFOMAで93%、ムーバは100%ということになっています。100%と言うからには、人の住んでいるところ全部で使えるかと言うとそんなことはなくて、この数字は不思議な算定方式が使われているのであります。
分母は日本の人口。ま、これは常識の範囲内ですね。
分子のほうは・・・市の市役所や、町村の役場がサービスエリア内なら、その市町村の人口すべてが加算されます。ということは、極端な話、村役場の周辺だけサービスエリアに入った場合、村の大半が圏外であっても、村民すべてが「自宅で携帯電話が使える」という計算になるわけです。
これを誇大広告といわずして何と言いましょう。
それが証拠に、PHSの人口カバー率だって、同じ基準で計算すれば99%(ウィルコム)です。が、99%の人がPHSを使えるとは到底思えないのであります。
人口の疎な場所は広大無辺に広がっているわけですが、そういうところに基地局を立てていったとしても、もともと人口が少ない限りは、通話料収入も少なくて、到底初期投資や維持費をまかなえないのでしょう。なので、そういう場所は、今後もずっと「圏外」であり続けるわけです。
そこに住んでいる人ならともかく、人口の少ない場所には、そもそも滅多に行かないわけなので、携帯の電波が届かなくても、実のところそれほど困るわけでもありません。が・・、例外もあって、地方の町と町を結んでいる国道や県道が、山間部に入るととたんに圏外ということがあります。昨今は運転中の携帯電話の使用が禁止されているので、使用頻度は下がっているのですが、いざそういうところで車が止まってしまって、携帯電話でJAFを呼ぼうとしたら運悪く圏外。しかたなく麓まで歩いて降りてという笑えない話もあったりします。冬場だと遭難したりなんかして・・・さすがにそれはないか。
最近では国道沿いであれば、山間部でもサービスエリアになっているところも増えました。が、圏外の場所もないと、営業に出たついでにサボって帰るということもできないのであります。
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