心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年02月28日(火) 歯の治療続き

雑記を書かないで何をしているかですって?
まじめに仕事をしていますよ。日頃さぼっている分、どこかでがんばらないと帳尻が合わないのであります。
「今やっている仕事は先週の水曜日頃にやっていてしかるべき仕事だ」という気はするのですが、それは自分の能力が最大限に発揮できればという条件付きであります。そして、自分の能力を過大に評価するというのは、うつ病の人間にも、テクノストレス下の人間にもありがちなことであります。「うつにならなければ、自分はもっと働けるのに」というのは、もし〜だったらという罠に落ちているわけで、自分の病気の状態も考え合わせた上で能力を計らないといけません。まあ、ぼちぼちです。

以前に製造業の会社に勤めていたときに思ったのですが、そういう業種というのは(というか業種に限らず会社全般というものは)、好不調の波無く能力が出せる人間をあてにしているようであります。もちろん「労働力をあてにできる」のでなければ事業計画なんて立てられないでしょう。

ハイブリッドカーというのは、ガソリンと電気を使っているから燃費が良いのじゃなくて、ガソリンエンジンを高効率点で定常動作させ、負荷の変動をモーターで補っているから効率が良いのであります。人間もガソリンエンジンと同じようなもので、高負荷・過負荷だと持たないし、負荷が軽すぎると遊んでしまいます。これは学習でも労働でも同じ。工場においては人間という製造装置が最高効率で安定して動くように、管理する人間は苦心惨憺するわけであります。むろん機械と違って休みがいりますが。

僕のようにムラっけの多い人間が製造業に紛れ込んだときは大変に辛かったです。なにしろ環境が変わらなくても、こちらの内部のコンディションが勝手にどんどん変化してしまうわけであります。そして「クリエイティブな環境じゃない」とか「やる気がでねぇ」とか文句をたれているわけで、まあ管理する人間にも迷惑をかけたけれど、僕も大変でした。

いま一生懸命になっているのは実は帳尻を合わせるために必死になっているのであって、決して人より勤勉であるとか、過酷な労働環境であるというわけではないのであります。

そういう人間は会社になんか雇われていなくて、自分で仕事をしたらどうかという話もあるのですが、根本的に自分が unmanageable なので自分自身の主としてうまくやっていけはいけないのであります。

今日は、歯の治療の2回目でありました。
歯の根の治療が長引くこともあるという話でしたが、今回で根の治療は終わってコアの型どりをしました。コアというのは冠をかぶせる土台であります。次回は土台を入れてその上の冠の型を取り、最後に冠を入れて終わりであります。
「金属の冠と、ちょっとお値段がかかりますけど白い冠と、どちらが良いですか?」と聞かれて迷っ
たのですが、最安値を指定しておきました。

でも歯科を出てから「そういえば子供の頃、歯の治療で金属をかぶせた後、ずっと金属の味がしていたんだっけ」と思い出しました。そういえば歯科治療で金属アレルギーなんて言う話を聞いたことがあるぞ、レジンとかいうプラスチックでやってもらう必要があるのかも知れないぞ。

調べてみると、金属アレルギーのある人というのは、「味がする」なんてものじゃなくて、もっと派手な症状が出るものだそうです。もし自分がそうであっても、後で金属以外に変えることはできるわけです。だからアレルギーについて心配するのは止めました。しかしそういうことを調べていく途中で、「金属の歯というのは審美的にいま一歩である(というかダサい)ので、自費診療で白い歯を入れましょう」みたいな宣伝文句に山ほど出くわしたわけであります。

そう言われると金属の歯を入れるというのもしゃくに障ります。かといって高い金を払うのも嫌であります。差額だけ負担するというわけにはいかないのだろうか・・・。

しかし事態はそう甘いものでもなかったようです。必要な治療は保健医療だけでできるということになっている以上、それを超える審美的な治療は自費診療、しかも差額だけじゃなくて全額自己負担になるということです。おまけに麻酔まで自費診療だというではないですか。

でも前歯上下6本なんかは特別扱いで、差額を負担するだけでレジンの冠が被さります。前歯は目立つから審美的な治療も許されると言うことでしょうか。僕の場合には、上顎の第2小臼歯ですから、保険診療ですませるためには、金属の冠しかないようであります。

しかし、保険と自費診療の違い、とか健康保険でできる歯の治療とかを見ると、小臼歯にもレジンのジャケット冠という保険治療の選択肢がありそうです。でも行った歯科ではそう言う選択肢があるという説明はありませんでした。

さらに調べてみると、保険診療で歯の色とほぼ同色の硬質レジンジャケット冠ができます という説明を見つけました。しかし、臼歯に使うには耐久性に難があるということでもありました。だめじゃん。

子供の頃の歯の金属の治療は「帯環金属冠」ということもわかりました。歯の治療も奥が深い・・というか、僕が歯医者と縁が遠すぎるのかもしれません。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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