心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年01月29日(日) ライブドアショック

雨が降っています。久しぶりであります。
外気温も8℃と高く、春の足音も遠くないことを感じさせます。

さて、世間を騒がせているライブドア事件でありますが、僕としては冷めた目で見ております。
そもそもなんであんなに株価が高騰したのか未だに理解に苦しむのであります。株式を100分割するという手法が一時的な高騰を生むのは今回の報道で初めて知ったわけでありますが、仮に粉飾決算が本当であったとしても、そんなにありがたがって株を買うほどの会社ではないだろうと思っていたわけであります。
「そもそも株価なんて人気投票みたいなものにすぎない」
というご意見も聞いたことがあって、なるほど警察捜査以降の株価の低落を見ると、そんなものなのかなと思うのであります。

NTT株の初回公開の時に、実兄は購買の権利を抽選で当てたわけでありますが、その権利を5万で売ってしまって大後悔していました。僕は借金してでも買う価値のある株があることを初めて知るわけであります。しかし、第3次公開あたりになると、期待値ばかりが高くて損をした人も多かったとか。

Yahoo!の日本法人が店頭公開したときも、70万円の公募価格に対して、初値が200万円。それが一時一億円まで上がるという、素人にはどうしてそうなるのか分からないという状態でありました。もちろん70万の借金をして株を買おうにも、信用がゼロの自分でありました。

そのヤフーを買ったソフトバンク。今回のライブドア事件でも、楽天と並んでライブドアと比較されることの多い会社です。ライブドアと比較すればいかに両社の財務がいかに健全であるか(ライブドアが不健全であるか)ということが言われている訳ですが、はたしてそうなのか疑問であります。

楽天については興味もないので大して調べていないのですが、ソフトバンクについては多少興味があります。
そもそもYahoo!BBサービスが同社の知名度を一般に浸透させるきっかけになったのでした。確かに同社のADSLサービスは(NTTに比べて)安かったです。街角でADSLモデムを押しつけるという販売手法が強引であったにしても、加入者をどんどん伸ばしていったのは間違いありません。
加入者が増えている間は、将来の収益が見込めるので投資価値があると判断されるのでしょう。しかし、廉価販売をした同社のARPU(ユーザーあたりの売り上げ)は低迷を続けます。ただ、加入者増加のニュースだけが華々しく報道されていたわけであります。
しかし、設備を全国の電話局に展開するには莫大な設備投資資金が必要で、さらにADSLサービスの相次ぐ高度化にともなって何度も設備更新が必要になり、それほど収益体質がよいとも思われない状況が続いていました。気がついてみると同社のサービスが他社と比べて安いわけではない(高い)ことになっているのであります。それと同時に加入者も頭打ちになります。そしてその情報は投資家情報の目立たないところに移動することになるわけです。
今後光ファイバーへの転換が進むに従って、どれだけのユーザーをつなぎ止めることができるのか、まあお手並み拝見であります。他の会社が加入電話と同じ番号体系のIP電話をセットにして販売するようになっているのに、日本テレコムを買収したのに「おとく電話」とのセット販売をしないのも不思議であります。単に両方セットにして割引すると、ARPUが低下するだけの話なのかも知れませんが。

もうしばらくすればソフトバンクの携帯電話サービスも開始されることになります。さすがに使ってみようとは思いませんが、Yahoo!BBの時と同じように競合他社の料金値下げに結びつくのは間違いないでしょう。携帯電話ユーザーとしては歓迎であります。

最近ではYahoo!関連のニュースもネットオークションの手数料収入の増加などに入れ替わって、通信サービス関連のニュースは少なくなっています。
ネットオークションもいつの間にか有料化されています。

実は昨日、ネットオークションで800円で2個入札するはずが、間違えて8,002円で2個入札してしまいました。よく確認しなかったのがいけないのですが、さして欲しくもないものに1万5千円以上払うことになりそうです。「ネットオークションには慣れているから」と慢心していた自分を戒めるには十分なミスでありました。くっそー。
実は、腹立ちまみれでこれを書いているのであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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