心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2005年07月24日(日) 絶版

電話をしているうちに、吾妻ひでおの話題になって、『失踪日記』のオレンジ色のカバーの裏側には後日談が載っているんですよという話をしました。
「え? とり・みきとの対談とは別に?」
と聞かれたので、「うん、うん、別」と答えて書棚を見回しましたが、オレンジ色の本が見あたりません。そういえば誰かに貸した覚えがありますが、まあ貸した本は返ってこないという経験は山ほどしているので別段腹も立ちません。一方で、あげたつもりで渡した本は後日返されてくるという経験則もあります。

しかたないので、amazon.co.jpに注文を出しました。『失踪日記』だけだと1,500円に満たなくて送料がかかってしまうので、マット・スカダーの第一作『過去からの弔鐘』を加えました。送料を払うぐらいだったら、その金で本を一冊買ったほうが良いという気持ちにさせてくれる不思議なシステムであります。
一方、昔から使っている紀伊國屋書店のオンラインストアはきっちり送料を請求してきます。

ハビエル・ガラルダという人の書いた『自己愛とエゴイズム』と名の本をスポンシーからもらって、読み始めるのですが、なかなか最後まで読み終わりません。でも中身は良い本なので、人に勧めたりプレゼントしたりしていたのですが、ひさしぶりにamazon.co.jpで調べてみたら絶版になっていました。まあ、マーケットプレイスという中古市場で手に入りますし、今はオンラインの古本屋もある時代ですから、入手に苦労するということはないのでしょうが、絶版は悲しいものがあります。

一方で、斎藤学氏の『アルコール依存症の精神病理』という本は、20年前のものなのにまだきちんと出版されていたりします。やっぱり知名度に左右されるのかもしれませんね。

と、ここまで書いたところで、書棚にオレンジ色の『失踪日記』を見つけてしまいました。あわててアマゾンでキャンセルの手続きをとりました。マットとの出会いはまた先に伸びたようです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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