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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年08月28日(土) 邂逅 がんの手術をしたというAAメンバーと会う機会がありました。
近況報告もしていないのに、「最近大変だねー」と言われたのは、たぶんこの雑記を読んでいてくださるせいでしょうね。携帯電話経由のアクセスはCGIゲートウェイを経由するので、カウントされません。だから、いったい何人が携帯電話経由で読んでらっしゃるのか、僕には分からない仕組みです。
今の健康状態はどうなの? とたずねると、「3年後生存率は20%ぐらいだって」と簡単に返されました。こういうときにびっくりしたり衝撃を受けたりすることができない自分は、冷たい人間なのかもしれません。それでも言葉が見つからず、「余命半年でもらえる保険金もらいながら、(たぶん)まだ生きている人もいるよ」と答えるのが精一杯でした。
それよりも、体力が落ちて、もうミーティングには通えそうもないと言われたときは、なんだか切なかったです。いったいこの人は、スピリチュアル・ペインをどこで癒せばいいというのでしょうか?
(あんたの住んでいるところから、車で15分のところでミーティングやってんだけどな)と思ったのですが、アル中の頑固さは変えようがないということも、AAに来て学んだことのひとつであります。
「ともかく、年賀状送っても大丈夫かどうかぐらいは知らせてください」と伝えておきました。喫茶店で食べたピザトーストとアイスコーヒー代を、なんだかんだ言っておごってもらってしまいました。うーん、無職ってなんだか情けないなぁ。
帰ると、義理の姉から保険の掛け換えの勧誘を受けました。5才の娘に2,000万円の生命保険を掛けるのもナンセンスだと思うのですが、そこは義理もあって断りきれないところでもあります。義理で実兄のMLMの商品を買ったり、従兄弟の写真店の会員になったり・・・。
なんだか命について考える一日でありました。娘が死んだときに金もらっても意味ないよなとか、ジジババずっと元気で孫の世話してもらわないと困るよなとか、そんなことばかりですけど。
自分は愛情深いというより打算的だなぁとつくづく思います。AAやっているのだって、「これやっていれば絶対自分にとってプラスになる」と信じているからやっているだけだったりします。友達いないし。
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