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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年08月29日(日) 趣味は? 趣味は? と聞かれると「読書とドライブ」と答えているのですが、どちらも最近あんまりしていません。
僕の趣味のドライブには2種類あって、ひとつは物憂げな音楽かなにかを流して、考え事をしながら、田舎の平坦な道をあてもなくたどって行くいうドライブです。雨が降っていたりすると、より情緒がでてよろしいです。考え事は、とめどなく広がっては、また一ヶ所に固まるという、拡散と収斂を繰り返していきます。むろん同乗者がいてはいけません。
もうひとつも、やっぱり天気は良くないほうがよろしいです。すれ違いの面倒な山道では、対向車が少しでも少ないほうがいいですから。オートマチック・ミッションではスポーツドライブができないかというと、そんなこともないです。
左足はブレーキに、右足はアクセルに、左手はセレクトレバーに、右手はハンドルに。
コーナー入り口では、ブレーキを踏みます。シフトダウンしたらアクセルも踏んで回転数を維持し、クリッピングポイントでブレーキから足をはずします。タイミングを間違わなければ、車はコーナー出口へ向かって「どん」と加速してくれます。もちろんハンドルの向きを間違えると、谷底までまっさかさま。
緊張感と恐怖感を克服するために奥歯を噛み締めながら走っていくと、つまらない考え事なんて頭から吹っ飛んでいってしまいます。
こちらのパターンでも同乗者がいると、なぜか気分が悪くなって吐いたりするので、孤独なドライブが吉です。
久しぶりに行った峰の尾根は、霧(というか雲)の中でした。谷底から湧き上がってくる雲を浴びながら、It's not that matters という言葉を思い出していました。もし僕がタバコを吸っていたら、ここで一服するところでしょうか。
せっかく神様が夏休みをくれたというのに、趣味にも時間を使っていなかったなんて、僕はやっぱりホーリックであります。
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