ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ|過去へ|未来へ
2004年08月09日(月) 架空請求業者との闘い 最近は架空請求業者が大流行という状態であるらしいです。
実際僕のところにも、アダルトサイトの利用料であるとか、ツーショットダイアルの利用料であるとかの「未払い金の債権譲渡を受けたので、○月×日までに下記の口座に振り込まないと、民事訴訟手続き・・・」と書かれたはがきがやってきたことがあります。
やましい憶えのある人間というのは、請求されただけでビビって払ってしまうこともあるらしく、この商売は意外と儲かるらしいです。最近では、某サラ金の顧客名簿が流出して、架空請求でずいぶん金を騙し取られた人がいて(まだ借金が残っていると思うらしい)、業者が穴埋めに追われた事件もありました。
最近は、老人に年金の過払いがあったので、これこれの口座に払い戻せという手口もあるとか。
冷静になって考えてみれば、債権の譲渡人(つまりアダルトサイト)から債権譲渡のお知らせが来るはずです。債権の譲り受け人からの通知でよいならば、誰でも「俺は債権譲渡を受けたから俺に払え」と言うことができてしまうからです。
最近ですが、会社から解雇通知を受けた日の昼休みに、アダルトサイトの利用料を払えという電話が携帯にかかってきました。虫の居所が悪かったので、「それであんたは、債権者なのか?」ときくと「そうだ」というので、「じゃああんたはそのサイトの管理者か」「いや債権譲渡を受けたのだ」「債権譲渡の通知なんて受け取ってないぞ」「送るから住所と名前を教えろ」「そっちこそ教えろ」「民事訴訟するぞ」「できるものならやってみろ」。これが一回目。
まっとうなアダルトサイトなら、電話会社の月々の請求に上乗せして請求が来るはずですし、それで払わなければ、携帯電話が止まるだけです。アダルトサイト側が電話会社に要求すれば電話契約者の請求先は通知してもらえるはずです(約款にそう書いてあるはず)。
こちらの住所氏名を知らないという段階でもう十分怪しいわけです。
二回目は、「民事訴訟手続きをしたいので住所と名前を教えて欲しい」思わず吹き出しそうな電話でした。相手も架空請求という犯罪を行っていることは百も承知のはずです。それが訴訟を起こして自ら身元を明らかにすると言っているのですから、口元が緩んでしまいます。
どうしてもこっちの身元が知りたければ、業者に3万円も払えば携帯電話番号から身元を洗い出すこともできるわけです。なのに電話口で執拗に「住所と名前」を教えろとうるさいのは、ますます怪しく感じられます。もし債権が本当なら、その3万円も請求料として請求すればいいだけなのですから。
三回目は、中年の女性でした。30分ほど話しましたが、結局彼らの請求額がいくらなのか、今回も教えてもらえませんでした。請求額と振込口座を教えてくれたら、すぐに消費者センターと警察に行こうと思っているんだけどな。相手もバカじゃないか。
どうせ相手は闇から手に入れた携帯で、通話料金なんて気にしないでかけてくるのでしょう。就業時間中の電話で困らせようとしても、こちらは閑中忙ありの無職人です。はたして、四回目の電話が来るのか、それとも彼らは新しいカモを見つけるのに精を出すのか、未来は誰にもわかりません。
もくじ|過去へ|未来へ