心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年07月28日(水) day bad but not the worst

「例の案件」について関係各社に連絡する予定日がやってまいりました。
電話をするという損な役目は当然のように僕のところに回ってきます。
「突然で申し訳ありませんが、会社が倒産し、私どもも解雇されますので、受注した業務の作業が続行できません」と言うと、相手は一様に全員まずは絶句し、電話を切って上司と相談した後に、改めて怒りの電話をかけてくるパターンを取りました。

直接の取引先である商社は、僕の携帯の番号を教えろといってうるさくてかないません。仕方なく教えると、今度はそちらに直接電話して来ました。こんなことが8月も続くようなら、携帯の番号をバラさなきゃ、やってられねーなーと思い悩むハメになりました。
3時間後に商社様ご一行が到着。押し問答というか、平身低頭というか、ひざ詰め談判というか、そんなようなのを3時間ほど応接室で続けた挙句、最後は注文書を回収して帰ってくれました。
もはや社長には当事者能力がなく、奥さんが同席して破産の状態を説明しています。その状況が「社長の健康状態が悪化して資金繰り悪く倒産」という状況を雄弁に語ってくれます。それが好材料だったのかもしれません。

今週は債権者やら商社やらが訪れて、大なり小なり違いはあれ、毎日こんな感じです。さすがに精神的疲れがたまってきました。メールもいくつか頂いていますが、返事を書く気力がないといったところです。すんません。返事のない用件は進んでいないと思ってください。

来週になれば暇になるのかどうか、それも明日になってみなければわかりません。まさに「感情のその日暮らし」といったところでしょうか。

「危機ではなく、幻想の終わりに過ぎない」

いま危機に陥ったわけでもなく、リスクは以前から存在したわけです。安全であり安心できるというのは、人の願望が作り出す幻想でしょう。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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