心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2004年06月29日(火) 睡眠障害?

最近、昼間眠れません。

りーまんが昼間寝たらおかしいだろう、というご指摘はごもっともです。

プログラマーという仕事は、先進的でも何でもありません。過去の誰かの研究成果を再利用しているだけです。仕事の内容は、多次元のジグソーパズルのようなものです。過去の遺産というピースを組み合わせて全体を完成させるのです。ジグソーパズルと違うのは、ピース同士がぴったりくっつくことは滅多にないので、その間を「自分のコード」で埋めてあげる必要があることです。
設計をするのをシステム・エンジニア、実装をするのをプログラマーと役割分担する場合もありますが、僕のやっている仕事のように、一件一件の仕事が一万行前後なんていう小規模で、ひとりで仕事をする場合には、設計と実装を同時進行させる場合も多いです。

頭の中に立体的なジグソーを組み立てるには、集中力が必要です。そして、人間は集中を始めるのに努力も必要だし、集中を保つ長さも限界があります。コンピューター・プログラマーの場合、集中力の限界は約20分だと言われています。実際には邪魔さえ入らなければ1時間でも2時間でも集中していられるものですが、たいてい邪魔が入ります。例えば電話に応対しているだけで、頭の中のジグソーは崩壊します。「これから打ち合わせするけど、今ひまかな?」という声をかけられる場合もありますが、質問自体がナンセンスであるわけです。

集中が途切れると、再度集中できるまで時間がかかります。その弛緩の時間をどう過ごすか。隣の同僚の手が空いていれば雑談するという手もあります。メールをチェックしたり、ネットサーフィンをしたり、僕の場合には雑文を書いたりしています。
しかし、集中力が強ければ強いほど、弛緩の時間の緩みも大きくなります。そしてプログラマーは、居眠りをすることで脳を休めます。それはトラックを全力疾走したランナーが、倒れこんで休むのに似ています。同僚が寝ているのを見つけたからといって、起こしてあげる必要はありません。起こしてもどうせ仕事にはならないでしょうから。

3月4月と仕事中に眠くて仕方ありませんでした。これは居眠りなんて生易しいものではなく、ふと気がつくと何十分も経っていたりしたものです。その原因を服薬しているミラドールに見つけ、それを切ったことが原因で不安とうつの谷に落ち、量を倍に増やして服薬を再開して、谷からはい上がってきました。

なのになぜか居眠りという小休止ができなくなってしまい、全力疾走とインターバルのサイクルが崩れて、トラックをだらだらと走りつづける状態になり効率が悪くてかないません。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加