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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年06月15日(火) モラル・ハザード 僕の住んでいる自治体のゴミの分別方法が変わりました。
週2回出せるのが可燃ゴミ、週1回が(プラスチック)ビニールゴミ、月に1回が資源物(新聞雑誌ビン類)、ペットボトル、埋め立てゴミ、破砕ゴミ・・・。それは変わっていません。変わったのは分別の方法です。
以前は可燃ゴミの中にビニールを混ぜると怒られていたのですが(逆も真)、可燃ゴミにしろビニールゴミにしろ、どうせ一緒に混ぜて焼却炉で燃やしていたので、あんまりまじめに分別しても意味がなかったのです。生ゴミが多い可燃ゴミばかりだと、炉の温度が上がらずに燃え残りがでるのと、ダイオキシンが出るので、一緒に燃やすのは合理的です。でも、何のために分別しているのか、誰にも答えられませんでした。
今回ビニールゴミがリサイクルに回されるようになって、今度は「ビニールゴミにリサイクルできないものを混ぜちゃだめ。他のビニール・プラスチックは可燃ゴミね」という決まりになりました。「リサイクルできるもの」の定義が「包装容器であり、水で簡単に洗っただけでキレイになるもの」だそうです。なかなか形而的です。
たとえばスーパーの袋は包装容器なのでビニールゴミです。でもビーチボールは容器じゃないので可燃ゴミです(空気の容器じゃないの?)。ペットボトルのふたは容器。マヨネーズの袋は容器だけど、水で洗っても油が落ちないので可燃ゴミ。コンビニ弁当の容器は脂っこいので基本的には可燃ゴミ、でもそばやうどん類のはビニールゴミ。子供のおもちゃは容器じゃないので可燃ゴミ。カップラーメンのフタは容器(の一部)だけど、紙で出来てるのは可燃ゴミ、アルミが使ってあるやつは埋め立てゴミ。CDは音楽の容器・・ではなくて、水で洗ってもアルミが取れないので可燃ゴミ。でもCDのトレイはCDの容器です。
ゴミを捨てるたびに「これは容器だろうか?」とか「水で洗うと」とか考えるとだんだん面倒になってきます。
結局のところ、皆が「面倒だから全部可燃ゴミに出しちゃえ」という考えになって、ゴミ分別モラル・ハザードが発生しているのでありました。
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