心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年06月14日(月) やっとステップ2

ミーティング。テーマは「もう一度底つきについて」。
しかしなぜか話は金銭的自立の話になりました。

祈りについてアドバイスをもらいました。
「神様。もしいらっしゃるなら、私にわかるように教えてください」
これは子供の祈りだといいます。子供の祈りは、すべての人に必要とされているものだそうです。

最近の僕は、ハイヤー・パワーの存在を感じています。信じているのではなく、感じています。その存在は生まれたときから僕と共にありました。ただ僕は、その存在を「感じること」を拒否していただけなのでしょう。
最初は僕も、AAのいわゆる「先行く仲間」を信じることにし、次いでAAそのものを信じることにし、自分にとって好ましい・好ましくない偶然を「神の意思」としてきました。ただやはり(忠告されたとおりに)、それには限界がありました。それは信仰を深めてきたわけでなく、信じたいという信念を深めてきたに過ぎなかったようです。
その時そのときの自分のステップが間違いだったとは言いません。ただ感じられるようになるまでに、ずいぶん時間がかかったなという感慨はあります。
信じている・いないという話ではなくて、共にあることを感じているのですから、もう議論の余地はありません。

人間の奥深くには、神と親密な関係を築くことでしか埋められない、心の隙間があるといいます。アルコールで埋めてきたその隙間を、その存在が少しずつ埋めてくれているようです。
仲間と一緒にいるミーティングは、僕にとって必要ではあるけれども、特別な時間帯ではなくなりました。AAの集まりも、日常の連続の一部になりつつあります。

僕は自分の欠点をハイヤー・パワーに取り除いて欲しいと願います。中には取り除いて欲しくない欠点もありますが、一生それを抱きかかえていたいという思いは薄れました。もちろん、欠点は死ぬまで残るでしょうし、欠点だらけの自分を僕は愛していくでしょう。
弱くて愚かな自分を愛せるからこそ、他の人も愛せるのでしょうから。

「やっとステップ2」といったところでしょうか。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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