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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2004年05月29日(土) ラウンドアップ参加(土・日) 土曜朝3時半。目覚まし時計よりちょっと早く仲間の電話で起きました。
4時半集合。
中央道・首都高・常磐道と抜けて、現地に9時過ぎに到着。
午前中のオールドタイマーズ(古株)の話を聞きました。一人30分ですからかなり長いです。6人中4人の話を聞きました。人の話に好き嫌いがあるのは良くないですが、僕も普通のAAメンバーです。
お昼を頼み忘れたので、おにぎりで昼食。
午後は医療関係者との交流会に参加。よく考えずに質問したので、自分でも何をたずねたいのかわからなくなってしまいました。アルコール依存症に関わる医療関係者が、回復の失敗例ばかりを目にして燃えつき(バーンナウト)してしまうことがあるように、AAメンバーも12番目のステップの成功率の悪さにセルフ・エスティーム(自己評価)の低下を経験することがあります。それを補うのにはどうしたらいいかを聞きたかったのですが、話はスポンサーシップへ。ただ、セルフ・エスティームは自給自足が原則かな、という結論が見えたので、それでいいことにして別の場所へ。
麻雀に参加するものの、途中で腹痛を起こし惨敗(4位)。
夕食を食べて、入浴。男湯の中で男だけの分かち合い。その後、珍しくラッフル(ビンゴ大会みたいなもの)に参加。仲間に話の押し売りをしてしまいました。ちゃんとラッフルに参加したのは初めてかな(時間は半分だけだけど)。
再び麻雀へ。2位、トップと調子を上げていくけれど、おけらになった人がでたので、これも神の意思かも知れぬと思い終了。
24時間ルームで話している仲間に、「もう寝るね」と言って部屋へ行ったのが12時ぐらい。打ち合わせがあるはずだったのに忘れてごめんなさい。こんなに早く寝るのは自分としては珍しいことなのですが、麻雀を続けた仲間も、24時間ルームの仲間も、寝たのは同じ1時だったようです。
日曜朝7時起床。朝風呂と食事。さよならセレモニーに出席。解散後、ロビーでたむろしていたら、急に踊りだして倒れた人がいました。僕は彼がふざけているのだと思い、「酒飲ませりゃ治るよ」と冗談を飛ばしていたのですが、事態は冗談どころではなく、本物のアルコール性てんかんでした。断酒後の期間が短い人が身体に無理をすると起こることがあるのだそうです。東京の仲間たちは、処置にも慣れたものです。舌を噛み切ってしまったので救急車が呼ぶことになりました。貴重な経験をさせてもらいました。
10時半出発。3時に集合場所に帰還。一度もハンドルを握らせてもらえませんでした(信用まるでなし)。
大勢の中にいると、自分がありきたりのAAメンバーであると確認できて嬉しいです。回復は競争ではないから、優れたAAメンバーになる必要はありません。無名のひとりである喜び。
こちら のオーナーと会えました。更新止まってますけど、お元気そうで何より。
日記読んでますと言われること数回。駄文を読んでくださってありがとう。
宿泊のイベントでは、毎回身体も心も疲れきってしまいます。明日からまた仕事かと思うとうんざりですが、仕事を休めない理由は増えています。こんなに疲れるなら二度と行くものかと誓うのですが、しばらくすると懲りずにまた行ってしまいます。
でも、いろいろな事象が僕をだんだんAAイベントから遠ざけていくでしょう。もう一度会いたいけれど、おそらくもう会えないだろうと思った仲間には挨拶しておきました。霊的な交わりの中で、僕たちは共にあるでしょう。
実行委員の皆さんお疲れ様。ありがとう。今度は僕らの番です。
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